第20話 ページ20
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『ホンマですか？！･･･ありがとうございます！本人達に伝えておきます！』
2013年3月。吉報と共に私は、和牛さんの元へ走って行った。
『吉報です！和牛さん！』
「「え？」」
『レギュラー･･･決まりました！しかも、“おはよう朝日です”の！』
「ホンマか！ありがとう！」
この経験は一度したことがある。かまいたち･･･いや、鎌鼬さんの時だ。何度も何度もABCテレビに行くたびに彼らを推していたのが実を結び、空いた穴ではあるだろうが、彼らのレギュラー出演が決まった。この時、水田さんの甲高い声がいつもより響いて聞こえた。
「えぇなぁ」
『･･･っ！？･･･なんや、輝明か･･･』
「なぁなぁ俺らにも仕事くれやぁ･･･」
『アンタには、ちゃうマネージャーおるやろ』
デコピンをすると分かりやすく、あ痛ぁ、と反応をした。それはないやんかぁ、と言う輝明にお前のマネージャーに言え、と軽く念押しをして、事務所に帰ろうとしたら、劇場の前で声をかけられた。
「あれ？Aやん」
『こんな所で会うなんて奇遇やね。隆一』
「せっかくやし、ご飯でも行くか？」
『ええの？』
もちろん、と隆一は持ち前の八重歯を出して、ニコッと笑った。
連れてこられたのは、少しオシャレな喫茶店。劇場近くの喫茶店は行ったことのある店が多く、私もここには何度か訪れたことがあった。
「コーヒー二つ･･･あと、パスタ･･･Aは？」
『私もそれで』
「じゃあ、パスタ二つで」
席に座って、ウエイトレスさんに注文をする。ここのコーヒーが絶品であるのは、石井姉弟の折り紙付きである。どうやら、隆一も知っていたようで、また共通点を見つけた。会話は、他愛のない話からどんどんと仕事のことについてになっていった。
「最近、和牛キてるよな」
『まぁ、当然の流れやろな。おもろいわけやし･･･それより、劇場のシステムが変わったらしいやんか。輝明から聞いたわ･･･なんやっけ？･･･えっと』
「煌〜kirameki〜Westやろ？あれ、めっちゃ大変やねん･･･東京との交流戦とかもあるとかないとかでさぁ･･･ちょっと着いていけてへん所もあんねん」
『まぁ、ネタを披露するのが一番なんやし、それだけ考えたらええんとちゃう？』
「お前、そういう時に正論言うて励まさへんよな。もういい加減慣れたけど」
『元々の性格の問題』
ウエイトレスさんが、注文の品が届くまでひたすらお笑いの話をしていた。傍から見たら、お笑いファンとでも見えたのだろうか。
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柊(プロフ) - 完結おめでとうございます！ご本人のキャラ崩壊などが無くてすごく面白かったです！ (2021年9月7日 9時) (
レス) id: 951bb9cd74 (このIDを非表示/違反報告)
妖狼(プロフ) - 濱家さんと夢主ちゃんがどっちも大好き同士でめっちゃキュンキュンしました！更新、気長に待ってます！ (2020年8月29日 23時) (レス) id: 0267bb7316 (このIDを非表示/違反報告)
うら(プロフ) - 最近好きになりつつあって偶然こちらの小説を発見、思わず最後まで読み込んでしまいました。すごく面白かったです！犬っぽい感じが想像出来てキュンとしました。早く次の話が更新されないかとワクワクしながら待ってます。応援してます！ (2020年1月7日 19時) (レス) id: a403eefda5 (このIDを非表示/違反報告)
白桃(プロフ) - 「毒入りキャラメル」かな？（笑）嬉しいなあ。でも明鳥さんには敵わないよ。新作書いてるから更新頑張ってくださいね！！ (2019年2月7日 19時) (レス) id: e1db0d658c (このIDを非表示/違反報告)
明烏(プロフ) - 白桃さん» ありがとうございます！白桃さんの作品いつも拝見させていただいてます。これからも頑張ってください！ (2019年2月6日 19時) (レス) id: 61727da3e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：明烏 | 作成日時：2019年2月3日 17時
