カスミソウ (ページ5)

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Episode 5 ページ5

YG｢ねぇ、君たち｣

ほかの友達に連れられて行ってしまったソヨンをはるか遠くに見て

談笑しながら教室に向かう私とグクに、後ろから先程マイク越しに響いていた少し低めの、どこか懐かしい声が聞こえた。

『わ、ミン先生、？』

YG｢あ、わるい、脅かしたか。｣

申し訳なさそうにこちらを見る。

.

.

JK「で、どうしたんですか？」

ハッ、っと要件を思い出したように私たちを見ると

YG｢あぁ、これを教卓の上に置いといて欲しいんだ。ほかにも荷物あるから頼んでもいいかな。｣

なぁんだ、そんな事かって思って

『分かりました。
というか先生、教室の場所、分かりますか？』

なんてからかってみたら

YG｢んぁ〜、今朝ちょっと早めに来てまわってみたけど、、、｣

体育館ではとても真面目で、何でもこなせそうに見えていたミン先生からは想像もつかないくらい、なんとも言えない曖昧な返事が帰ってくる。

先行き不安すぎる…

『じゃあ、ほかの荷物も持ってきてください。私たちと一緒に行来ましょ笑』

私の言葉におっ。という喜びの表情を見せ

YG｢ん、ありがとう。今持ってくる。｣

そう言い残しすぐ近くの国語科資料室まで早歩きで向かっていった。