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Episode 38 ページ38
YG「ネックレス、ちゃんとつけてくれてるね」
普段は制服で見えないから、気になっていたような彼の言葉に、こんな大切なもの外せるわけが無いと即答する私。
･
･
YG「もうすぐ卒業だな。」
あと3ヶ月で、私は高校を卒業する。
私も彼もずっと待ち望んでいるこの先の世界。
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『ねぇ、オッパ。あそこにピアノがある。』
あの日以来聴いたことがない彼の弾くピアノ
YG「ちょっとまってて」
私の言葉に、店員さんに声をかけに行ったと思ったら、ピアノの前に腰かけた彼。
あの日と変わらない、黒髪で、背はそんなに大きくない。
シルクのような真っ白でキレイな肌。
少し猫背で顔に見合わずゴツゴツした男らしい手。
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10年以上経って、ようやく彼が奏でるメロディに改めて触れた。
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作者名：Maru. | 作成日時：2022年1月14日 2時
