【hnkkn】見える娘と祓い屋息子【源輝】 (ページ9)

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放課後。屋上にいる八尋さんと花子くんと合流。

「先輩！こんにちは！」

『こんにちは八尋さん。ってその本どうしたの？』

「今度公開される映画の特集があって。」

『あ、これ知ってるわよ。空からイケメンが落ちてくるやつ。』

八尋さんが見せてくれたページを見ながら原作小説を持っていることを伝えると食い気味に貸してください！！と迫ってきた。

『わかったわ。貸してあげるからその・・・近いわ。』

「は！私また先輩にご無礼を！」

『それに関しては大丈夫って言ってるじゃない。あとその先輩ってやめてくれるかしら。』

「で、でも先輩は先輩ですし・・・。」

『私はお友達だと思っているのだけれどそうじゃなかったのね。ごめんなさい、まともにクラスメイトと話したことがなくて・・・。』

「ムツキボッチだもんね～。あいだ！！！ごめんって！！！！！」

『あんた次やったら報告するからね。』

「その、お友達になってもいいんですか・・・？」

本当にいいのかと少し不安そうなきれいな茜色の瞳が揺れる。

『私はそのつもりだったんだけど・・・。寧々ちゃん？』

「・・・！！！Aちゃん！Aちゃんって呼びま・・・呼ぶね！」

ギュと抱き着いてきた八尋さん・・・寧々ちゃんに俺も忘れないでよ～と花子くんが顔を近づけた時_______

「そこまでだ！！！！！！」

「「『！！！？』」」

屋根の上に人？？？しかもなんか見たことあるし。

「やっと見つけたぜ！・・・ってA姉？なんでここに。」

『こ、光・・・。貴方あんな危ないところから降りてくるんじゃありません！こないだも階段から落ちて怪我したでしょう！』

「はい・・・・。」

あんな高いところから飛び降りてくるなんてお転婆に育てた覚えはお姉ちゃんありません。

「えっとムツキこの少年は？」

「かもめ学園中等部3年。源光だ！冥途の土産に覚え時やがれ！」

『です。』

「花子くんの知り合い？花子くんが見えてるみたいだけど。」

「直接に面識はないけど・・・。あの少年は源家の人間だね。俺が見えているのもそのせいだ。」

「ってことはAちゃんも？けど苗字違う・・・。」

光がA姉と呼ぶからか姉弟と思われている？

「いや、ムツキは違うよ。けど幼いころから祓い屋と一緒だったから見えるぐらいまでの力がついてしまったと思う。」

『光と血縁関係はないわよ。源家はね。』