【hnkkn】見える娘と祓い屋息子【源輝】 (ページ27)

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『輝はそう思ってるかもしれないけど世間的には私は源家に居候してるただの女子高生。赤の他人なの。たとえ家族でもそこまでずかずか私のテリトリーに踏み込まれても迷惑。』

「だから関わるなって？それはちょっと聞けないな・・・。」

抵抗が全く通じないこの体制。さて、どうするか。

『輝。』

「なに？」

『これから学校でも輝って呼ぶ。』

私が話しかけたと思ったら急にこんなこと言い始めるから輝は困惑し眉をひそめた。

『お昼も毎日一緒に食べてもいいから・・・。私と関わってる怪異には手を出さないで。』

「男はちょっかい出してもいいんだ。」

『それはあんたが破ること想定して条件に出してないだけ。今この手離してくれたらこの条件を呑む。』

自分にしか利益がない条件を出され一瞬悩んだ顔をしたがすぐに放してくれた。

「今言ったこと忘れたら僕も容赦しないからね。」

『・・・・。おやすみ。』

「おやすみ。」

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次の日学校に行くのがとても憂鬱だった。

私の方から関わるなルールを解除してしまいこれからどんないじめが待ち受けているのかと思っただけで口から胃が出てきそう。

「おはよう。A。」

『お、おはよう・・・・。』

「ん？」

『・・・・・輝おはよう。』

「またお昼ね。」

いつも私が輝に声かけられてもそっけない反応をするのにちゃんと輝の声掛けに答えしかもお昼を共にすることが知れ渡ったクラスに動揺が走った。

「源君と仲良くないって嘘じゃん・・・。」

「幼馴染なんでしょ？なにあれ、急に手のひら返し？」

「うわーないわ。今更狙い始めてんの？」

案の定聞こえてくる悪口。けどそれに言い返せるほどの気の強さは私にはなかった。

「おいやめろよそうやって本人に聞こえるように悪口いうの。」

「は？だって・・・！」

「お前ら高等部からの編入だから知らないと思うけどな・・・・あ！睦月さん担任が呼んでたから職員室行くといいよ！今すぐ！」

『へ？あ、ありがとう・・・。』

話的に私に聞かせたくないのか嘘っぽい連絡に素直に従うことにした。

言われ慣れてると思ったけどああもほぼ直接言われるのはやっぱりつらい。

自販機で飲み物でも買って戻ろう。

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「睦月行ったか？」

「おう。」

「なんであいつをかばうのよ。」

「じゃあさっきの続きな？」

これは私がのんきに飲み物を買いに行ってる間のクラスの話。