【hnkkn】見える娘と祓い屋息子【源輝】 (ページ14)

今日:13 hit、昨日:21 hit、合計:78,614 hit

１３ページ14

『こ、光～～～～！！！こんな、こんなかわいい姿になって！！』

光がぬいぐるみになって帰ってきた。

輝から手渡されてふかふかになったかわいい弟の頭をなでる。

『輝、これはどういうこと・・・？』

「勿怪たちが持ってきたんだよ。どうやら二番の境界に行ったみたいでこんな姿に・・・。」

誰かがもっけちゃんに頼んだらしく生徒会の仕事をしていた輝のもとに届けられたらしい。

「こーお兄ちゃんぬいぐるみになっちゃったのね！」

『きっと朝には戻るでしょうから部屋のベットに置いてあげましょう。この姿じゃご飯も食べれないでしょうし・・・。てぃあら。お兄ちゃん置いてきてくれる？』

「わかった！」

にしても二番のところにね・・・。

光のことだから花子くんのせいだ！って彼のテリトリーの女子トイレに乗り込んたりしてなんだかんだで二番の境界に行ったのかしら。

と言うことはきっと寧々ちゃんも一緒だったはず。あの子意外に根性あるから大丈夫だとは思うけど光が戻ってきてるから無事なんだろう。どんな姿になってしまったかはわからないけど。

「A？今日は何作るの？」

『うーん。今日は和食の気分だから肉じゃがかな。』

「僕も手つだ・・・」

『輝は寝てて。手を出すな。家を無くす気か？』

「ヴッ・・・わかったよ。」

輝にやらせたら家が無くなるので全力阻止。生活力だけは皆無なのでやらせてはいけない。

「けど今日はないしここにいていい？」

『好きにすれば。』

「好きにする。」

光がいない今家事がまともにできるのが私しかいない。

今日は凝ったもの作れないなぁ。

「・・・。」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

「いただきます！」

『はい、召し上がれ。』

「いただきます。」

少し甘めに味付けした肉じゃがにあわせ味噌の味噌汁に白米。そして困ったとき用の冷凍餃子。

今日の食卓は茶色いな・・・。

「はるお姉ちゃんの作るごはんおいしい！」

「ほんと、おいしい。」

『てぃあらは大きくなったら一緒にご飯作ろうね～。』

「ね～。」

「え、僕無視？」

『輝はお願いだからキッチンに立たないで。』

「そんな毎回爆発させてないって・・・。」

『ま、いいんじゃない？家事出来る女子なんてよりどりみどりでしょう。』

その時見せたちょっと苦しそうな顔が妙に私の胸を締め付けた。

「僕はAがいいんだけどね。」

『ごめんなさい、私輝はタイプじゃないの。』

「ひどいな。」