長い付き合い ページ49
sha：「あれ？Aちゃんいるじゃん。やっほー。」
私に気づいたシャオロン様が、此方にヒラヒラと手を振る。ぺこりとお辞儀をすると、彼はニコッと笑った。
sha：「何しとったん？」
tn：「書類手伝ってもらっとる。今は休憩中やけど。」
トントン様がそう言えば、チーノ様が「ははーん」と意地わるそうな笑みを浮かべる。その笑顔に私が首を傾げると、彼はこう言葉を繋いだ。
ci：「つまり、さっきの暗い空気は…？女性慣れしていないトントンのせいで、休憩中にもかかわらず話が弾まないと！はぁ〜、これだからD…」
tn：「うっさいわ！！」
怒ったトントン様によって、2人が持っていた書類が奪い取られる。2人はどうやら、その確認が終わるまで、ここで待っていなければならないようで。シャオロン様は、私の座っているソファの隣に腰を下ろした。
sha：「ふぁ〜。…トント〜ン、俺ちょっとここで寝てっていい？」
tn：「自分の部屋で寝ろや…。」
sha：「えぇ〜…。」
2人が話すのをぼーっと眺めていると、チーノ様が私の前のソファに座り、話しかけてくれる。
ci：「Aさん、その握りしめとる紙、どしたん？クシャクシャになっとるで。」
ただの世間話のように、本当に何気なくそう言われた。
しかし彼が尋ねたその紙は、先ほどトントン様に見せたあの紙で。また気まずくなってしまうのではないかと思うと、見せることも出来ない。
すると、隣に座っているシャオロン様の手が伸びて来て、一瞬のうちに私の手からメモ用紙が消えた。取り返そうと手を伸ばしたけれど、それより前に書いてあることを読まれてしまう。
sha：「"なぜ此処の人達は、私の事をこんなにも信用してくれるのか"…？ …これトントンに聞いたん？」
ci：「うわぁ〜…。クソ真面目な答え返ってきそう。」
その言葉に私が苦笑いすると、トントン様は「じゃあお前らも答えろや」と2人を睨む。
顎に手を当て「う〜ん…」考え込んだ後、先の言葉を発したのはチーノ様だった。
ci：「俺は、なんとなく…って感じかなぁ。ゾムさんも気ぃ許しとったみたいやし。」
sha：「それで言うと、俺はロボロかな。アイツが信じとんなら、俺は特に疑ったりせぇへん。…まぁ、わりと昔からAちゃんの話聞いとったし。」
その言葉に、「俺聞いたこと無いんやけど」と文句を言うチーノ様。
それに対し、「お前には言わんやろ」と返すシャオロン様。
仲間想いな話が聞けて、私はなんだかほっこりした。
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ミノリ(プロフ) - あんさん» コメントありがとうございます！！！めちゃめちゃ嬉しいです！！なるべく早く更新できるよう頑張りますね！ (2021年2月1日 11時) (
レス) id: e01edd4ee3 (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - とても面白いです！！！つい読みいっちゃいました！！！ (2021年2月1日 0時) (レス) id: b9be5feb1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミノリ | 作成日時：2020年9月28日 11時
