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MH「それで、ショヌヒョンが自分の言ってるジムを紹介して」
HW「ああ、だから同じところに通ってんの？」
KH「そうそう」
MH「たまにAからショヌヒョンへプロテインの差し入れが届くらしい。トレーナー経由で」
HW「ええ……」
KH「そういえばこの話、内緒にしてほしいって言われてたけどもう時効扱いで良いよな」
MH「大丈夫でしょ！」
手元のタブレット越しに自分たち三人を眺めていたヒョンウォンが『こんなんだからいつも二人はあんな扱いなんだろうな』と頭の片隅で結論付けていた。
同じような考えをしたコメントも多数浮かんでいたけど、いくつかちらほらと、自分達の交友関係を案ずるようなコメントも見える。
心配することもないのに。
まあ、そろそろ自分達にもAにもフォローを入れる頃だろうな。
そう考えついたヒョンウォンが、未だにAについて話す二人の間を割って、寄せられたコメントに答え合わせをしていく。
HW「オレは……いや多分三人とも、Aの連絡先は知らないですよ」
KH「え？ああ、知らない知らない」
MH「Aって、会社に所属してる男にしか連絡先教えないんだって。スンチョルがそう言ってた」
HW「本当に？」
KH「オレもミニョガもそれを知ってるから、会うたび毎回『連絡先教えろよ』って突っかかれるんだよな」
MH「『はいどうぞ』って教えられても困るけどね」
HW「お前らって嫌な先輩だよな」
MH「良いじゃん、同期だし」
ミニョクが皿に残ったコーンを寄せ集めて綺麗に平らげ、スプーンで二人の事を指す。
MH「お前ら知ってる？A、マジで兄ちゃん大好きなの」
HW「有名だろ」
MH「オレ、あの兄妹が一緒にいるところ見た事あるんだけどさあ、超デレてたの。妹ってみんなあんな感じ？」
KH「オレは兄ちゃんにデレたりしないけど？」
HW「……うっ、想像してコーン吐きそうになった」
KH「おい」
MH「オレ達には絶対あんな顔しないのに、育て方を間違えたのかな……」
二人を無視したミニョクが腕を組んで悩むような顔をすると、またコメントがいくつも投下されていく。
ミニョクは、Aに同情を寄せるコメントを眺めながら『今度会った時はどう困らせようかな』と、心の中でそんなことを考えていた。
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作者名：せの
| 作成日時：2019年8月22日 10時
