４ ページ37
.
ステージが一つ終わったせいで、裏がまた少しがやがやと騒がしくなる。
ウジヒョンが苦笑いをしながら、体重を掛けるようにホシヒョンの肩に手を置く。
そのホシヒョンは呆けたような顔をしているけど、自分に関係のない話だとでも思っているのだろうか。
__「ホシヒョンと繋げてほしいって言われたこともありますよ」
HS「えっ」
__「まだ誰にも答えてませんけど」
WZ「どうするんだ、ホシ」
HS「えっ」
__「ウジヒョンもあるんだけど？」
今日は一段とホシヒョンに当たりの強いウジヒョンへ、そう意地悪な事を言ってみる。
すると、ウジヒョンは芝居がかったように肩を竦め、溜息を吐き出しながら答えた。
WZ「はあ、A。お前は何を言ってるんだ」
__「ん？」
WZ「オレはお前一人で充分間に合ってる」
ウジヒョンがしたり顔をして「ふふん」と鼻を鳴らすから、ちょっと面白くてハイタッチを交わす。
もともと普段のウジヒョンは、誰かが何をどう言おうと簡単にはいかない人間だし、私が「この子と連絡を取ってね」と可愛く言ったところで無駄だろう。
愛嬌するだけ無駄なのだ。
取り残されたように私達の様子を見ていたホシヒョンが、小さい声で「釜山ズ……」と呟く。
それで、こっちのヒョンはどうなんだろうか。
__「ホシヒョンは？」
HS「……オ、オレもそうに決まってるだろ！」
__「わかりました」
HS「わかりました……？」
WZ「……お前らってやっぱりちょっと、考えてる事がちょっとズレるんだな」
HS「は？」
__「どういう事ですか？」
WZ「Aがホシに聞きたいのは『連絡先を聞かれても紹介せずに断っていいですか』って事だろ」
HS「ああ……そっち……」
__「他に何の話をしてました？」
HS「いい、気にするな。オレのは誰にも言うな。個人情報を存分に保護してくれ」
後ろにきちんと纏めた髪の毛先をガシっと捕まえながらそう言ったホシヒョンの手を叩く。
今からステージなんだし、わざわざ崩すのは辞めてほしい。
毎回毎回言っているけど特にホシヒョンとミンギュ、それにウォヌヒョンははなかなか辞めてくれない。
メンバーから髪を触られるくらいは何も言わないけど、この人達は掴んでくるのがダメだ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 866人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：せの
| 作成日時：2019年8月22日 10時
