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55〜二階堂side〜 ページ12

“ ニカちゃん! ”







そう呼ぶ声はとても嬉しそうな声だった。
それに対して俺も笑顔で答えている。






…でも、何故?何故顔は見えないの?
声はAちゃんなのに…。






どんなに手を伸ばしても彼女には届かない。
近づいたら離れていく。





“ 行かないで! ”




そう叫んでも彼女は遠ざかっていく
そして最後には…こう呟いた






“ 元気でね?ニカちゃん ”





“ プルルルル ”




「…は!…夢…か。」





いつの間に寝てたんだ?
それにしても…嫌な夢だったな〜





「あ、そうだ。電話…」




誰からの着信か見てみると…



【 着信 : ガヤ】




ガヤから?
珍しいな〜どうしたんだろう?






この時の俺はそれくらいしか考えてなかった。
…だって、想像つくわけないもん。







…ずっと前から会いたいと思っていたあの子に
会えるかもしれないだなんて。






「もしもし?ガヤ?どうしたの?」




“ ニカ…単刀直入に言う。
Aが…お前に会いたがっているんだ… ”

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作者名:ぷぅがや | 作成日時:2021年2月14日 15時

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