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どれくらい経っただろう



「…落ち着いたか?」



『…うん、ありがとう…』




泣き止むまでずっと抱きしめてくれた。
何にも言わず…ただ、寄り添ってくれた。




「…帰るか。家でゆっくりしよ」



『…うん』










「『……』」




家に帰ってきたのはいいんだけど…
おそらく2人とも同じことを考えてる。



「そういえば、みんなで住んでんだよな。
…俺らの家に。」




『…うん』





ニカちゃんが入院してからも
共同生活は続いていた。



ただ退院後、今までのようには……無理だ。
全て話さなきゃいけないんでしょ?



…思い出したくないかもしれないから。





「ニカが退院したら…終了するか」



『……』




お兄ちゃんは私が何を考えてるか分かってる。
だから、何も言わずに提案してくれた。






…おそらく、私がどうしようとしてるか





お兄ちゃんは分かっていると思う。

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作者名:ぷぅがや | 作成日時:2020年2月9日 17時

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