今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:30,924 hit
小|中|大
35 ページ35
どれくらい経っただろう
「…落ち着いたか?」
『…うん、ありがとう…』
泣き止むまでずっと抱きしめてくれた。
何にも言わず…ただ、寄り添ってくれた。
「…帰るか。家でゆっくりしよ」
『…うん』
…
「『……』」
家に帰ってきたのはいいんだけど…
おそらく2人とも同じことを考えてる。
「そういえば、みんなで住んでんだよな。
…俺らの家に。」
『…うん』
ニカちゃんが入院してからも
共同生活は続いていた。
ただ退院後、今までのようには……無理だ。
全て話さなきゃいけないんでしょ?
…思い出したくないかもしれないから。
「ニカが退院したら…終了するか」
『……』
お兄ちゃんは私が何を考えてるか分かってる。
だから、何も言わずに提案してくれた。
…おそらく、私がどうしようとしてるか
お兄ちゃんは分かっていると思う。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
103人がお気に入り
103人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぷぅがや | 作成日時:2020年2月9日 17時