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『帰るね?』



「ちょっ、待て。」



『…何?』




これ以上ここには入れない…
このままいたら泣いちゃう。







「…ねぇ、ニカがみんなを呼んでる。
…Aのことも」



「…行くぞ。ニカが呼んでんだ」



『…』




千ちゃんが呼びに来て再び病室に…




「あ!たまとガヤ!来てくれたんだ〜!」



「…あ、うん。良かったね」



「……」




お兄ちゃんの後ろに隠れて泣きそうな顔を
見られないようにしている私。




「…えーっと、ガヤの後ろにいるのは…
彼女…じゃなくて、たしか…妹ちゃん!」



『…っ。』






“ 妹ちゃん ”




それは初めてキスマイメンバーに会った時、
ニカちゃんが最初に呼んでいた…。




ギュッ




泣いてるのが分かったのか繋いでいた手を
さらに強い力で握ってくれたお兄ちゃん。




お兄ちゃんがいなかったら本当にやばかった

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作者名:ぷぅがや | 作成日時:2020年2月9日 17時

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