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敷海side
たった自分の名前を書くだけのこと。
ただそれだけなのに
俺の手はじっとりと汗をかき、震えている。
いつもより真っ直ぐじゃない線に
少し笑えてきた。
『五色』
前に座る五色の背をポンポンと叩くと
クルリと回って俺の方を見た。
『……ほら』
俺の名前と、部活の名前。
五色の目が大きく開かれて
俺の顔と紙を交互に見渡した。
五色「え、こっ、これって！！」
『うん、今日からよろしくな
五色「…Aーー！！！！！」
机越しに抱きついてくる工を見て
頬が緩みだす。
苦しいくらいに抱きしめられて
でも、嫌な気は全然しなくって。
紙の音がカサリと鳴った。
…今、俺が持っているのは間違いなく入部届である。
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___
鷲匠「…強い奴が来んなら大歓迎だ」
そう言った鷲匠監督はヒラヒラと入部届を振った。
貫禄があるせいか緊張は半端じゃない。
『……俺、別に強くないですけど…』
これは謙遜でもなんでもない。
俺が強くない、という事実は確かに
中学の時に証明されている。
鷲匠「お前は''天才''の傍に居過ぎたせいで
周りからも、その''天才''からも、そして…自分も
強くはないと思っていたはずだ」
天才…。
その言葉が誰の事を指すのか、もう十分わかっている。
鷲匠「…でもな、少なくとも俺はお前を強いと思った。
お前のこれからのバレーに期待しているんだ。
…もっと、強くなれA」
目頭が熱くなった。
涙は出ていないはずだ。
『…はいっ！！』
始まる。
俺の、俺らの新しいバレーが。
・
・
・
斉藤「…どうして、敷海君をバレー部に入れたんですか？」
鷲匠「さっきも言ったべや、アイツは強い」
斉藤「中学の成績を見てもこれと言った
バレーセンスは無いように見受けられますが…」
鷲匠「別に優れた''何か''だけが強さじゃねぇ。」
斉藤「と、言いますと？」
鷲匠「まっ、先の事なんて分かりゃしねぇ！
これからどう変わるかは…
全てアイツ次第なんだからよ。」
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何と言っていいのかよく分かりませんが
第１章、完結…てきな？
これは話の数的にも続編へ行きそうな気がしますね…。
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ゆき - まっっっ………て！！！いいところ！いいところで！！！！んんんんん！！！！(悶え)更新のご予定はございませんか？！？！ (2022年12月17日 17時) (
レス) @page42 id: b0d8276e48 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - 下と下の方と同じくいいところ！！更新、楽しみにゆっくり待ってます！ (2021年7月27日 22時) (レス) id: e247cabc05 (このIDを非表示/違反報告)
水無月(プロフ) - 下の方と同じくいいところで！！！！！！！！めちゃくちゃ続きが気になります！更新を楽しみにのんびり待ってます！ (2021年7月25日 10時) (レス) id: e283fb9d1f (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - いいところで！！！！！！！この作品大好きです！！なので途中で更新が終わってしまっているのが悲しいです。。。これ以上先は書かれないのでしょうか？？続き楽しみに待っております。 (2021年7月17日 1時) (レス) id: 97a2ee4c1f (このIDを非表示/違反報告)
奏凪(プロフ) - このお話めちゃくちゃ好きです！！更新待ってます！応援してます！！ (2020年12月23日 3時) (レス) id: 78e0e98149 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高崎 | 作成日時：2018年4月1日 23時
