いざ当日 ページ7
そんな翔平くんの為にしっかりと作ってきたバレンタイン。
ちゃんと綺麗にラッピングもした。
翔平くんにはいつもお世話になってるから友達のとはまた少し別に用意した。
と言ってもバレンタインの今日は部活がある日だから一緒には帰れない。
それに夜中に気合を入れて作り過ぎて寝坊をして翔平くんと朝一緒に行けなかった。
自分本当に何してるの!?と頭を抱えたのは言うまでもない。
なので昼休みに渡してしまわないといけなかった。
そして今2年生のフロアに来ている訳だが…
「翔平くん!これ!良かったら食べて!」
「あっ、私も!」
「大谷先輩!」
案の定困り顔で囲まれまくって両手パンパンになってる翔平くん。
壁からチラッと覗いただけでも周りの圧がすごくて近づけない。
やだよー、背が高くてかっこいいからモテ過ぎなんだよー。
と言うかあんなに貰ってるのに私のなんていらないでしょなんて思いながら見ていたら翔平くんと目が合った。
私と目が合った途端ぱぁっと笑顔を浮かべて人並みを掻き分けて一旦教室に入ったかと思うと手ぶらで出てきて私の元に小走りで来た。
「遅いよー。」
「翔平くん人気すぎてあんな所近づけないよ。」
「持ってきてくれた?」
「あんなにいっぱいあるからいらないかもだけど…、はい。美味しくなかったらごめんね。」
なんだか照れ臭くて何度も何度も味見をしたくせに美味しくなかったら…なんて言ってしまう。
「うわー、すげぇ嬉しいありがとう」
そう言って満面の笑みで頭を撫でてまたあの輪の中へと戻って行った。
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みねるば(プロフ) - きまさん» 初めまして!いつも読んで頂きありがとうございます!素敵なコメント本当に嬉しいです…! (2023年4月12日 23時) (レス) id: 70cdba34fe (このIDを非表示/違反報告)
きま(プロフ) - はじめまして!いつも楽しみに読んでいます!みねるばさんの書くお話が大好きです!これからも応援しています♡ (2023年4月12日 23時) (レス) @page37 id: f0d962c024 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みねるば | 作成日時:2023年4月2日 16時