出逢った日から、ずっと

普通とは ページ34

新生活が始まった。
新しい大学に私の新しい暮らし。

全てが新しくてとてもワクワクした。

それにとっても気の合う友達ができた。


新しい生活にもそろそろ慣れてきた6月。
翔平くんは最速記録を更新したと連日ニュースになっていた。



「Aちゃんってさ彼氏いるの？」


仲が良いけれどそんな話は1回もしたことがなく、とうとうこの日が来たか…と思った。



「い、いるよ…」

「きゃー！いるんだ！手は繋いだ？キスは？」

「手…は付き合ってからは繋いだことないかな…。」



幼少期は繋いだことあるけどね。



「キスは？」

「…ない。」

「…え、付き合いたて？」

「ううん、1年」

「1年！？あ、遠距離とか？」

「そうそう、遠距離なの。」

「彼氏が忙しい人なんだね、写真とかないの？」

「写真はー…内緒」

「えー！何それ！かっこよすぎるから見せたくないとか！？くぅ〜いいなぁ」



ふと思い返してみると付き合ってから撮ったのって…、翔平くんが帰ってきて家でゆっくりしてる時に撮った1枚だけだな。

テレビを見ている翔平くんにもたれかかって撮った1枚。


やっぱり1年も経ってるのにそんなに写真も撮ってなくて、キスもしたことがないって一般的にはおかしいのかな…？

まあ相手が翔平くんだから普通とはかなり違うんだけどね。
まあ私は翔平くんの夢を叶えている姿が大好きだし、私たちのペースでいければなと思った。

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