好きなタイプ ページ35
たまたまお互いの帰省するタイミングが被った時のこと。
しばらくは会えないと思っていたからとても嬉しかった。
翔平くんに呼ばれて家に来ていた。
かよちゃんは私を見るなり久しぶり!と抱きしめてくれた。
そして何をするでもなくテレビを見たり、スマホを見たりしていた。
お互いが同じ場にいるということだけで幸せだった。
そんな時にふと思い出した。
「翔平くんさ。」
「うん、なに?」
「ちょっと前にテレビで好きなタイプ聞かれてたじゃん。」
「うん。」
「私、全然スポーツなんてしないけど。」
ある時にテレビをつければ丁度翔平くんが写っていて「好きなタイプは?」なんて質問をされていた。
なんと答えるのだろうかと洗濯物を置いてテレビに見入った私。
そんな私の期待に反して
「背が高くてスポーティな人ですかね」と少し照れ気味で発した彼。
…スポーティで高身長…?
私は幼い頃からスポーツをしていたことはなく、小学生ではピアノ、中高と吹奏楽部。
スポーティとは大いにかけ離れており、ずっと座り続けた人生と言っても過言ではなかった。
スポーツと言ってもせいぜい学校の体育と翔平くんとのキャッチボールくらいで。
高身長に関しては幼少期から翔平くんとは背が離れていく一方で。
今なんて30cmくらいも背が離れているのに。
1296人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みねるば(プロフ) - きまさん» 初めまして!いつも読んで頂きありがとうございます!素敵なコメント本当に嬉しいです…! (2023年4月12日 23時) (レス) id: 70cdba34fe (このIDを非表示/違反報告)
きま(プロフ) - はじめまして!いつも楽しみに読んでいます!みねるばさんの書くお話が大好きです!これからも応援しています♡ (2023年4月12日 23時) (レス) @page37 id: f0d962c024 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みねるば | 作成日時:2023年4月2日 16時