51、それは2人だけの秘密で ページ6
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朝、玄関で「本当に最後だから」とキスをしてきた。
それから伊地知さんが迎えに来てくれた車に乗った。
「伊地知ー、なんも見なかった事にしてよね。言いふらされたら僕呪術師辞めちゃおっかなー。」
「何も見てません!言いません!」
高専に着いて、伊地知さんにごめんねと謝って車を降りた。
相変わらずのドラテクにまた寝てしまうかと思ったけど。
「五条先生ー!!Aさーん!!」
「おっ、朝から元気だね〜悠二だけは。」
「…なんで五条先生とAさんが一緒の車から降りて来んのよ。」
「たまたま通り道だったから拾っただけだよ。」
『本当だよ。』
1年ズに怪しまれないように嘘の言葉を並べて医務室へと向かった。
まだ鍵は開いておらず家入さんは来ていないようだった。
中に入って電気をつけたり窓を開けたり準備していつものソファーに座った。
「おはよA。」
『あ、おはようございます。』
「…A昨日誰かと寝た?」
『えっ……なんでわかるんですか、』
家入さんに首筋をスッと撫でられて思わず変な声が出そうになる。
「キスマ付いてるけど。」
『えっ……最悪。』
「誰と寝たの?まさか五条じゃないよね?」
『…飲み屋で知り合ったイケメンです。』
尋問か??
家入さん超怖いんだけど。さすがに五条さんと寝たなんて言えない。
「……そう。ならいいけど。もう誰とでもワンナイトするんじゃないよ。」
『ぐっ…以後気をつけます。』
結んでいた髪を下ろした。
あの白髪目隠し野郎め、恨む。
恨んだ直後、髪をサラッと掬われた。
「ねぇー、なんで下ろしてんの?」
『っ、いつの間に……』
今さっきまでいなかったじゃん、というか気配すら無かったし。
「A借りていい?」
「ダメだ。お前怪しいから。」
「合同練習なの。」
「…ちゃんと返せよ。」
「心配しなくても返すって。A救急箱持って。早く行くよ〜。」
救急箱片手に医務室を出た。
家入さんに絶対疑われてる事だけがわかる。
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さしす - とっても面白い!! ナナミンと夢主ちゃんが尊い・・・!! 応援してます! (2022年5月26日 21時) (レス) @page43 id: 9bbdd85770 (このIDを非表示/違反報告)
星空海月(プロフ) - 尊い……ただひたすらに……。ますます沼にハマってしまいました。 (2022年5月21日 23時) (レス) @page43 id: 8e029f144e (このIDを非表示/違反報告)
森 - 控えめに言って尊い…! (2022年2月20日 14時) (レス) id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ - ひゃーーーー照れてる七海サンとか尊い… (2022年1月21日 23時) (レス) @page43 id: cece85a69e (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - chiaki0708さん» 長いのに最後まで読んで頂きありがとうございました✨溺愛具合にニマニマしてもらえて良かったです! (2022年1月20日 12時) (レス) id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年9月26日 13時