同期の七海が突然転職していた。【呪術廻戦】

66、心労も治療対象 ページ21

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練習も終わり医務室に待機。

家入さんは学長に呼ばれてどっか行ったっきり帰って来なかった。
…直帰する感じかな。後で連絡しよっと。



ノックの後に扉が開く。


なんとなく心が痛む光景が目に入った。

先程の研修生が七海に抱えられてやって来た。
心が痛むけど緊急事態な事はわかる。




『…そのままベッド寝かせてくれる？状況は？』

「気分が悪いと歩けなくなったので連れて来ました。」

『ありがとう、後は任せて。』




呪いや何かの術式のような感じはない。
嘔吐もない呼吸も正常、会話もできた。




『最近ちゃんと休んでる？』

「…はい、」

『疲れてるの？』




話を聞くとスカウトされて補助監督になったのはいいけど、あまりにもしんどい、向いてないと言った。


補助監督の仕事はよくわからないけど胃薬飲んだりしてる人もいるし……呪術師はクセが強いと聞くし……楽な仕事では無いことは確か。




『大丈夫だよ。しんどい時はいつでもここに来ていいからね。』

「ありがとうございます…。もう今日は帰りたいです。」

『わかった。帰した方がいいって事にして上には伝えておくね。』




少し良くなった顔色で医務室を後にした。
…補助監督の仕事恐るべし。



研修生と入れ替わりに七海が入ってきた。




『今日は帰ったよ。』

「そうですか。ありがとうございました。」

『こちらこそありがとう、連れて来てくれて。』

「…ではそろそろ時間なので行ってきます。」

『気を付けてね。』




1日の会話はこれで終わり。
寂しい通り越して悲しいわ。




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