65、会えない時の刺客はつらい ページ20
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五条さんは別に言いふらしたりする事もなく、今まで通り平穏に過ごせた。
七海が医務室に訪れる回数が増えた。
でもサボりに来てるわけじゃなくて、いってきますとただいまを言いに来てくれる。
「スパダリじゃん。」
『ですよね。』
「自分の彼氏なのに他人事だね。」
ここ数日とても忙しい。
なかなか2人の時間が取れずにいるから、それだけでも実はすごく嬉しかったりする。
『でも本当に時間が合わなくて顔合わせる程度しかないんですけど……』
「それは仕方ないよ。お互い呪術師だし七海なんか仕事人だから五条みたいに断ったりしないしね。」
お互いの事もある程度知ってるし、一緒に住む話は出た。
もうネットで賃貸探して契約して、後は都合のいい日にそれぞれ引っ越すだけというところまで進んでいる。
高専で会ってもプライベートでも会いたいと思ってしまうのは重い女なんだろうか…。
『付き合ってからまだ何もしてないんですよ?』
「まだって…アンタら付き合って2週間ぐらいでしょ。そんな早々手を出すやつ私はやめとけって言うけどな。」
『手を出す出されるとかそれ以前に一緒にご飯すら食べてないし…呪術師であること少し恨みます。』
そんな恋人できただけで騒ぐ年齢でもない。ただ一緒に過ごしたいな、とは思う。
明日は夜勤だし、七海は朝から出て行くしまた時間が合わないなぁ。
早く引っ越そう。
午後、1年ズとの練習に付き合ってる最中。
遠くで七海の姿が見えた。隣には見知らぬ女性。
「Aさんあの人誰?」
『さぁ…伏黒くんの方が知ってそう。』
「見たことないですね。」
ここで走ってくれるのが虎杖くん。
ナナミン〜!と走って行ってくれて、すぐ帰ってきた。
「研修中の補助監督らしい!」
『なるほど。』
遠くからでもわかる女性らしさ。
いいな〜可愛らしいというか、ああいうのが守ってあげたくなるってやつなんだろな〜。
「仲良さそうですね。」
『そう…だね、』
七海の隣歩いたりする時間もないぐらいすれ違った生活してるのに、研修中ってだけでいいなぁなんて思う。
「ナナミンってやっぱああいう女の人が好きなんかな?」
『…好きなタイプまでは知らないよ。』
付き合ってることを知らない1年からの攻撃。
もう私のライフは0よ。
研修中補助監督が躓いて転びそうになったところを七海が受け止めた。
こっちでは「お〜」っと歓声が上がっている。
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さしす - とっても面白い!! ナナミンと夢主ちゃんが尊い・・・!! 応援してます! (2022年5月26日 21時) (レス) @page43 id: 9bbdd85770 (このIDを非表示/違反報告)
星空海月(プロフ) - 尊い……ただひたすらに……。ますます沼にハマってしまいました。 (2022年5月21日 23時) (レス) @page43 id: 8e029f144e (このIDを非表示/違反報告)
森 - 控えめに言って尊い…! (2022年2月20日 14時) (レス) id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ - ひゃーーーー照れてる七海サンとか尊い… (2022年1月21日 23時) (レス) @page43 id: cece85a69e (このIDを非表示/違反報告)
くまこ(プロフ) - chiaki0708さん» 長いのに最後まで読んで頂きありがとうございました✨溺愛具合にニマニマしてもらえて良かったです! (2022年1月20日 12時) (レス) id: 73baee915b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くまこ | 作成日時:2021年9月26日 13時