同期の七海が突然転職していた。【呪術廻戦】

63、安心と温もり ページ18

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窮屈さに目が覚めた。

カーテンからは光が差し込んでいて、朝である事がわかる。


窮屈さの原因は、いつの間にか丁度いい抱き枕にされているからだった。



そういや昨日2回も好きって……幻聴か？




七海はずっと優しかった。
前の会社に勤めてる時から。


かっこいいし頼れるし、何よりも優しい。

意地悪なところもあるけど、いつも優しく声をかけてくれる。

七海の匂いに安心するし、温もりが心地良い。



好きと言われてから意識するのはおかしいのかも知れない。

ただ意味もなくずっと一緒にいたいと思ってしまった。




『私も好き。』




七海の胸に顔を埋めたままそう呟いた。


潰れるぐらい強く抱きしめられて、これは起きてるなと確信した。




『起きてるでしょ？おはよ。』

「…おはようございます。」

『手は出さないって言ったのに。』

「まだ出してません。」




片方の腕を抜いて七海の背中に回した。

優しくて、いろんなものを背負ってる背中。




「…そういうことしないでくれますか。」

『ごめん、』

「今まで我慢してましたけどもうしません。
Aが好きです。」

『ありがとう。でもちょっと苦しい。』

「…離せません。Aが好きなので。」




もう戻れない。七海に酔わされた。

鼓動が速くなるだけ。


もう離さないでほしいとすら思ってしまう。




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