許嫁で純愛【呪術廻戦】

四十二本 ページ43

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一方外では──────





「長生きしろよって……
自分が死んでりゃ世話ないわよ。

……アンタ仲間が死ぬの初めて？」



「同級生(タメ)は初めてだ。」



「ふーん……その割に平気そうね。」



「……オマエもな。」



「当然でしょ。会って２週間やそこらよ。
そんな男が死んで泣き喚く程
チョロい女じゃないのよ。」




そう言う釘崎だったが
口元は何かを耐える様に歪んでいた。





「暑いな。」


「……そうね。夏服はまだかしら。」





サァ、と夏の風が吹いた。





「なんだ、いつにも増して辛気臭いな。恵。
お通夜かよ。」


「禪院先輩。」




細長い鞄を背負って２人の前に現れたのは禪院真希。




「私を苗字で呼ぶんじゃ──────」


「真希、真希！！」


「なんだ、今話して──────」


「まじで死んでるんですよ。
昨日！！一年坊が一人！！」


「おかか！！」




影から声をかけたのはパンダと狗巻棘。
パンダの言葉を聞いて真希の額から汗が流れる。




「は や く 言 え や 、
これじゃ私が血も涙もねぇ鬼みてぇだろ！！」


「実際そんな感じだぞ！？」


「ツナマヨ。」





ギャーギャーと騒ぐ二年生トリオ。
釘崎は伏黒にあれは誰だと尋ねる。





「二年の先輩。
禪院先輩、呪具の扱いなら学生一だ。」





──────呪術高専 二年 禪院真希

「甘やかすだけが優しさかね。」





「呪言師。狗巻先輩。
語彙がおにぎりの具しかない。」






──────呪術高専 二年 狗巻棘

「すじこ。」






「パンダ先輩。」






──────呪術高専 二年 パンダ

「でも憂太といる時は少し丸くなるよな〜」






「あと一人 乙骨先輩って
唯一手放しで尊敬できる人がいるが、今海外。」


「アンタ、パンダをパンダで済ませるつもりか。」





釘崎のツッコミは誰もが最初にするものだ。
そして誰もがスルーする。





「いやースマンな。喪中に。
だがオマエ達に
"京都姉妹校交流会"に出てほしくてな。」



「京都姉妹校交流会ぃ？」



「京都にあるもう１校の高専との交流会だ。
でも二、三年メインのイベントですよね？」




伏黒が説明しつつ質問する。
それに答えたのは真希。




「その三年のボンクラが停学中なんだ。
人数が足んねぇ。だからオマエら出ろ。」


「交流会って何するの？スマブラ？」


「なら３人でやるわ。」





そう言ってパンダが補足をしていく。

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