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no side
あっという間に日が暮れて、
昨日と同じくマネ業と走り込みを終えたAは
第３体育館に向かっていた。
「ツッキィィィ！！！」
『うおっ、』
遠くから聞こえてきたそんな声に
Aの肩は小さく跳ねる。
『山口君か……
……これは邪魔しちゃ駄目なパティーンだな。』←
Aは素早く移動して第３体育館に飛び込む。
『今日は第３体育館にカブトムシいた！』←
「急にどうした。」
黒尾のツッコミはもっともである。
「A、俺のトス打ってよ。」
『んぇぇ……君らの練習優先でしょ……』
「じゃあブロック！！！」
『ボール拾いで。』
「ﾝ何ぃ！？」
あはは、と笑ったAは不意に真剣な顔になる。
『今日は私がお役御免になると思うので
大丈夫だと思いますよ。』
「「？」」
Aは落ちてるボールを拾って
黒尾に向かってスパイクを放つ。←
「だぁっ！？」
『ナイスレシーブ！』
「急に打つなよ！！」
『テツなら取れると思って。』
「……まぁな。」←
黒尾は難しい顔をしてAを呼ぶ。
Aは首を傾げて近寄った。
「……夜久から聞いてんだろ？」
『ああ、うん。聞いてるよ。
消灯前に音駒の部屋へ来いって言われた。』
「俺らも立ち会えって言われてんのよ。」
『うん。
合宿２日目なのに割とハイペースだよね。』
「んな呑気な……」
Aは手に持ったボールを見つめる。
『……私はマネージャーやっていたいよ。
ちゃんと卒業するまでマネージャーやりたい。』
「……おう。」
『今回の合宿は皆に迷惑かけるかもしれない。
でもあと数日だけ付き合って欲しい。
……私は何を言われても大丈夫だから。』
「……」
困った様に笑うAに黒尾は苦い顔をする。
『……数日の我慢だからさ。』
ニヤリと笑ったAの手にはスマートフォン。
「はぁ……分かったよ。」
黒尾がちょうどそう言った時、
第３体育館の入口に人影が立つ。
「おや？」
「おやおや？」
「おやおやおや？」
人影の主は月島蛍。
「聞きたいことがあるんですが、良いですか？」
「「いーよー！」」
Aは黒尾の横に並んで成り行きを見守る。
「すみません。ありがとうございます。」
そう言って月島は話し始めた。
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沙羅(プロフ) - ★さん» コメント、ご意見ありがとうございます。典型的な悪女を出して対立させたかったので登場させました。そう思われないよう、今後は気を付けて書いていきたいと思います。参考になるご意見をありがとうございました。 (2021年7月7日 1時) (
レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
★ - 姫野？ってキャラいる？いなくても話成り立つしむしろいることによって今までの面白さが無くなって残念です。 (2021年7月6日 22時) (レス) id: 0324f0d530 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ひにゃ。さん» コメントありがとうございます！皆様の応援のおかげで書いてくることが出来ました…！！本当にありがとうございます！入試、頑張ってきます！！ (2020年9月3日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
ひにゃ。(プロフ) - 続編おめでとうございます…！受験生にもかかわらず、更新して下さった主様は神です…！入試頑張ってください…！東京から応援しています…！主様が志望校に受かりますように…！ (2020年9月2日 22時) (レス) id: b37bb85b42 (このIDを非表示/違反報告)
善(プロフ) - 何となく方言わかった。だらー。 (2020年8月31日 23時) (レス) id: e2382ac4cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2020年8月10日 21時
