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貴女side
『よし……』
返ってきたメッセージはどれも了承の意。
とりあえずは大丈夫かな。
合宿当日まで後数日……か。
どこまで仕事内容を覚えて貰えるかな。
スマホをポケットにしまい更衣室で着替える。
荷物を持って外へ出れば校門に集まるバレー部員。
……いや、姫野さんがいるからか。
仲良くするのは良いけどもう暗いし早よ帰り。←
「黒尾せんぱーい♡一緒に帰っても良いですかぁ?」
「え……っと、」
若干困ったように目を泳がせるテツ。
横にいた研磨はサッと距離を取っていた。
いや薄情か。
「あ、A……!」
『……お疲れ様です黒尾センパイ。』
「お、おぉ……」
あ、やべ。姫野さんに睨まれた。
ごめんねテツ。私は先に帰る。←
『お先に失礼します〜』
そんな捨てられた子犬みたいな目で見ないで……!!
今度アイスとか奢るから……!!
「A、」
『帰る?』
「うん。」
すすす、と寄ってきた研磨。
小さく頷いて2人で歩き出す。
「研磨さーん!Aさーん!!」
『リエーフは元気だねぇ。』
「声大きい。」
「すんません!!」
ダッ、と走ってきたリエーフは
研磨の横に並んで歩き出す。
リエーフの後ろには犬岡と芝山もいるようだ。
「Aさん!何か芝山が言いたそうにしてます!」
『ん?どうしたの?』
芝山はオズオズと私の横に並ぶ。
あの、と消え入りそうな声で話す芝山。
「……姫野さんのことなんですけど、」
『うん?』
「実は……その……姫野さんって……
あんまり、女子の評判が良くなくて……」
『……うん。』
……そんな感じはする。
いやでも私に本音を暴露するって逆に凄いわ。
「ぼ、僕がちゃんと断れなかったせいで……
もしA先輩に何かあったら……」
『何かあってもそれは芝山のせいじゃないよ。』
「でも、」
私より少し背の低い芝山の肩を軽く叩く。
可愛い後輩は私が守る。(使命感)
『大丈夫!
芝山たちはいつも通りに過ごしててよ!
もしそれを害すようならちゃんと制裁を加える。
先輩マネージャーなめんなよ?』
ニッ、と笑って遠くにいる姫野さんを見る。
研磨がぎょっとした顔で私を見た。傷つく。
「……悪い顔。」
『あはは何とでも言えい。
もしかしたら協力頼むかもだからよろしく〜』
笑いながら言えば1年’sは元気よく頷いてくれた。
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紅(プロフ) - 分かりました!ありがとうございます!続編も楽しく読ませていただきます!これからも無理しないで頑張ってください! (2020年8月11日 10時) (レス) id: 5c635e6563 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅 - 紅さん» 別垢からの返信ですみません。初コメントありがとうございます!!申し訳ありません!!何のミスかやらかしました!!きちんと公開し直したのでお時間ある時にぜひ見てみて下さい!!続編の方でも、どうぞよろしくお願いします!!! (2020年8月10日 23時) (レス) id: d122e1271c (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - それと大変申し訳ないのですが、私の家Twitterが禁止されていてパスワードが分からないのですが、教えていただけないでしょうか。無茶なお願いと長々としたコメントすみません。 (2020年8月10日 22時) (レス) id: 5c635e6563 (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - 初コメ失礼します!続編のお知らせページの夢主と木兎さんの会話とその後のページの夢主と木兎さんの会話が可愛すぎます!可愛いが渋滞してました!最高です!続編も楽しみにしていますね! (2020年8月10日 22時) (レス) id: 5c635e6563 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - Rさん» コメントありがとうございます!正直、行き当たりばったりで書いてます()どうなるか分かりませんが頑張ります()どうぞ応援よろしくお願い致します!!(?) (2020年7月26日 12時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 | 作成日時:2020年5月23日 21時