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『失礼します!』
一礼して体育館に入ったAは二口らに礼を言い
真っ直ぐ監督である追分の元に向かう。
『こんばんは。お電話させて頂きました水瀬です。
お時間を取って頂きありがとうございます。』
「水瀬スポーツさんですね。どうぞお掛け下さい。」
『ありがとうございます。』
体育館に置かれたパイプ椅子に座った2人。
Aは白鳥沢同様、
カバンからスポーツドリンクの粉を取り出す。
「……新入社員、とかですか?」
『いえ。まだ高校生です。』←
「!?」
『音駒高校2年、水瀬Aと言います。』
「音駒……水瀬A…………ってまさか……!」
ハッとしたように目を見開く追分。
Aはそっと目を逸らした。←
「"コート上の曲芸師"か!!」
『……2年も前の話ですよ。
今更だけど宮城県にも広まってるの怖すぎて。』←
菩薩のような笑顔で言い切るA。
全国行ったのを理解しろA。←
「はぁ……まさか本物を見れるとはなぁ。」
『そんな大した者じゃないですって。
過去の遺物(?)ですよ。』
「謙遜する必要は無いと思うが……」
『私なんてまだまだですよ。
中途半端な状態で終わらせた未熟者ですから。』
どこか悲しそうに、
でもギラギラとした目で笑うAに
追分はゾクリとした何かを感じる。
『それで……お話させて頂きたいのは、』
「水瀬さん。」
『はい?』
追分は傍らに置かれたボールを手に取る。
それをAに渡した。
『え?』
「ちょっと打っていかないか?」
『エ??』
「スポーツドリンクは注文しよう。」
『ゑ???』
「怪我の件は知っているから……
無理のない程度で構わない。」
まるで打たねば注文しない、と言っている様な。←
そんな雰囲気を察したAは
引きつった笑顔で頷いた。
『ふ、フリーで打つ感じですかね……?』
「いや、うちのブロック相手に。」
『鬼ですか??』←
「大丈夫、大丈夫。見たいだけだから。」←
『"大丈夫"とは。(哲学)』
烏野を訪ねるつもりだったAは
しっかりとバレーシューズを持っている。
「集合!!」
『えぇ……でか……』
ストレッチをするAの前には
伊達工のレギュラー陣が勢揃いしている。
「──────まあ、そういう訳だ。
油断せず、遠慮なく止めてこい。」
「「あス!!」」
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紅(プロフ) - 分かりました!ありがとうございます!続編も楽しく読ませていただきます!これからも無理しないで頑張ってください! (2020年8月11日 10時) (レス) id: 5c635e6563 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅 - 紅さん» 別垢からの返信ですみません。初コメントありがとうございます!!申し訳ありません!!何のミスかやらかしました!!きちんと公開し直したのでお時間ある時にぜひ見てみて下さい!!続編の方でも、どうぞよろしくお願いします!!! (2020年8月10日 23時) (レス) id: d122e1271c (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - それと大変申し訳ないのですが、私の家Twitterが禁止されていてパスワードが分からないのですが、教えていただけないでしょうか。無茶なお願いと長々としたコメントすみません。 (2020年8月10日 22時) (レス) id: 5c635e6563 (このIDを非表示/違反報告)
紅(プロフ) - 初コメ失礼します!続編のお知らせページの夢主と木兎さんの会話とその後のページの夢主と木兎さんの会話が可愛すぎます!可愛いが渋滞してました!最高です!続編も楽しみにしていますね! (2020年8月10日 22時) (レス) id: 5c635e6563 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - Rさん» コメントありがとうございます!正直、行き当たりばったりで書いてます()どうなるか分かりませんが頑張ります()どうぞ応援よろしくお願い致します!!(?) (2020年7月26日 12時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 | 作成日時:2020年5月23日 21時