師範を嫁にしたい【鬼滅の刃】【宇髄天元】

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一通りの報告を終えお館様の話を聞く。




「皆の報告にあるように
鬼の被害はこれまで以上に増えている。

人々の暮らしが
かつてなく脅かされつつあるという事だね。

鬼殺隊員も増やさなければならないが、皆の意見を」




そう問われ最初に口を開いたのは不死川。




「今回の那田蜘蛛山の件ではっきりした。
隊士の質が信じられないほど落ちている。
ほとんど使えねェ。まず育手の目が節穴だ。
使える奴か使えない奴か位分かりそうなもんだろ」

「昼間のガキはなかなか使えそうだがなぁ。
不死川に派手な一撃を入れていたし。見込みがある」




あの頭突きを思い出しそう言う。




「人が増えれば増えるほど
制御統一は難しくなっていきます。
今は随分、時代も様変わりしていますし」



「愛する者を惨殺され入隊した者……
代々鬼狩りをしている優れた血統の者以外に
それらの者達と並ぶ、
もしくはそれ以上の覚悟と気迫で結果を出す事を
求めるのは残酷だ」



「それにしてもあの少年は……
入隊後まもなく十二鬼月と遭遇しているとは……
引く力が強い様に感じる！
なかなか相見える機会の無い我らからしても
羨ましいことだ！」




「そうだね。しかし……
これだけ下弦の伍が大きく動いたという事は……
那田蜘蛛山近辺に無惨は居ないのだろう」




お館様はそう言いながら師範の方を見る。

師範は呼吸の応用で山をの中を

木を通して【視】て【聴】く事が出来る。




『はい。鬼舞辻の姿は疎(おろ)か、
気配すらありませんでした。木々も知らない、と』




「ありがとう。
浅草もそうだが隠したいものがあると無惨は
騒ぎを起こして巧妙に私達の目を逸らすから。
何とも、もどかしいね……」




そこで一旦言葉を切ってから

今度は俺たち柱を眺めるように見た。




「しかし、鬼共は今ものうのうと人を食い、
力をつけ生き長らえている。
死んでいった者達の為にも我々がやる事は一つ。

今、ここにいる柱と礎は戦国の時代
"始まりの呼吸"の剣士以来の精鋭達が揃ったと
私は思っている」




そうしてお館様は俺たちの名を呼んでいく。




「宇髄天元。煉獄杏寿郎。胡蝶しのぶ。
甘露寺蜜璃。時透無一郎。悲鳴嶼行冥。不死川実弥。
伊黒小芭内。冨岡義勇。樹ノ守A。

私の子ども達。皆の活躍を期待している」




その言葉を聞き届け

冨岡を筆頭に各々が退出していく。




いつも通り、師範は頭を下げ全員を見送っていた。

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