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no side
Aが目を覚ましたのは
太陽が真上に到達する前だった。
『血を、流しすぎた…………』
クラリと襲いくる
Aはさらに先へと歩き出した。
山を越え谷を越え、沢を登り、また山を越える。
そして太陽が西に傾き始めた頃
Aは大きな藤の木の前で立ち止まった。
『すごい……！きれい、』
何故だか無性にホッとしたAは
今日一日の疲れが出たのか膝から崩れ落ちた。
「こんな時間に何をしている？」
『！』
突然、Aの背後から声がかけられる。
足音も気配もなかった。
力の入らない足腰に鞭打って
Aはその声の主を見ようと立ち上がる。
「……酷い怪我じゃねぇか」
視線の先には何とも美しい容姿の男。
色素の薄い翡翠の髪を揺らしてAを見ていた。
Aの怪我の具合をみようと男は手を伸ばす。
『やっ、』
Aはその手に従兄弟を重ね、思わず払った。
「！」
『ぁ……、すみませ、』
男は一瞬だけ驚いたように目を見開いたが
すぐに優しく微笑んだ。
「……悪かった。でも怪我は放っておけない。
歩くの辛いだろ？ちと触っても平気か？」
『ｯ……う、うん』
おずおずと頷くAを見て
男はよし、と頷くとAをそっと抱き上げた。
「この怪我はどうした？」
『…………爪の化け物に』
「爪？」
『歯もとがってて、目がギョロギョロしてた』
「…………鬼か」
男は思いたあたる節があるようで
Aの無事を驚いた。
藤の木を通り過ぎて坂を登ると
木で出来た小屋の様な建物が見えてきた。
「此処が俺の家だ。狭いがまぁ……不便はないよ」
男はAを居間らしき場所の床に降ろす。
それからゴソゴソと戸棚を漁って
包帯やら薬草やらを取り出してきた。
「そうだ。お前の名前は？」
『A…………
「へぇ、いい名前だなぁ。
あ、俺は
クルクルと手際よく包帯を巻き
芽吹はAの手を離す。
「んで、あんな所で何してたんだ？」
『……逃げてきたの。伯母様のところから』
Aはポツリとそう答えた。
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過去編だけで本作が終わりそうで怖いです((
眼前暗黒感は調べると出ますよ((
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沙羅(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます！！宇髄さんカッコイイですよね……！！もっとカッコイイ宇髄さんを書けるよう頑張りますので、ぜひ続編の方もよろしくお願いしますー！！ (2020年1月30日 21時) (
レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - コメント失礼します！宇髄さんは私の推しなので、すんごいかっこいいなあ…。とか思いながら見てます！頑張ってください！ (2020年1月30日 21時) (レス) id: 4db94b3ad0 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - めぐちゃんさん» コメントありがとうございますっれ分かります…宇髄さんカッコイイですよね！もっと夢主を素敵な女性に書けるよう、頑張りますね！ (2020年1月11日 14時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
めぐちゃん - コメント失礼します！！宇髄さんはカッコいいし夢主ちゃんもかわカッコよくて面白いです。頑張って下さい！ (2020年1月11日 0時) (レス) id: 0087c5132c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2019年12月29日 21時
