拾陸 ページ18
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「柱合会議!?ド派手に急だな!
まきを!雛鶴!須磨!出掛けてくる!!」
鎹鴉からの伝令で
今から柱合会議が開かれるらしい。
急いで行かねぇとな。
「天元様、朝餉はどうなさいますか?」
「A様も行ってるんですよね?」
「お腹は空いてないでしょうか……」
俺は別に平気だが……
師範は夜通し出掛けてたんだったな。
「そうだな……握り飯を師範に作ってくれ!」
「そう仰ると思って……」
「天元様の分も合わせて作っときましたよ!」
「須磨も作ったんですよ天元様!」
早朝なのに元気よく握り飯を渡される。
派手に優秀な嫁たちだぜ!!
「おう!ありがとな!!流石だぜお前ら」
「いえいえ!」
「当然のことです」
「天元様、須磨、早起きして頑張りましたよ」
須磨の頭を撫で礼を言い
行ってくる、と手をあげれば
いつも通り元気に返事が返ってくる。
握り飯を落とさぬようしっかり縛りつけ
会議に遅れぬよう走る。
.
藤が狂い咲きするお館様の屋敷。
師範はどこにいるのか、と首を巡らせれば
藤の花を見上げる姿が目に入る。
「師範!!」
『お、天元。おはよう。朝からご苦労様』
軽く手を挙げてこちらに歩いてくる師範は
藤の花も合わさって、とても綺麗に見えた。
「師範!怪我は無いすか?」
『うん。この通り、無事だよ。……頬以外』←
その場でクルリとひと回転して見せる師範。
なんだ可愛いかよ。←
頬の傷は後で話を聞きます。←
「ハッ……師範、腹減ってると思って
嫁たちに握り飯を作ってきてもらったんです」
『え、そりゃ有難い。空腹だったんだ』
「ほら、食ってください!」
師範に握り飯を渡せばありがとう、と微笑まれる。
『ふふ、美味しいね。天元も頼んでくれたんだろ?』
「!」
『先読みされてたってところかな?』
何で、分かるんすか。
そう言おうと思ったけど昔から師範はこうだった。
「ま、そんなところだな!!」
『はは、天元もありがとうね。
ていうか……お前は本当に敬語が下手だね』←
「グッ…………」
俺はどうも敬語が下手だ。
今さら師範に敬語を使うのも気恥ずかしくて、な。
『もう師弟の関係は終わってるし……
本来、敬語を使うべきなのは私なんだけどね』
苦笑する師範につられ俺も苦笑いを零した。
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沙羅(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます!!宇髄さんカッコイイですよね……!!もっとカッコイイ宇髄さんを書けるよう頑張りますので、ぜひ続編の方もよろしくお願いしますー!! (2020年1月30日 21時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - コメント失礼します!宇髄さんは私の推しなので、すんごいかっこいいなあ…。とか思いながら見てます!頑張ってください! (2020年1月30日 21時) (レス) id: 4db94b3ad0 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - めぐちゃんさん» コメントありがとうございますっれ分かります…宇髄さんカッコイイですよね!もっと夢主を素敵な女性に書けるよう、頑張りますね! (2020年1月11日 14時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
めぐちゃん - コメント失礼します!!宇髄さんはカッコいいし夢主ちゃんもかわカッコよくて面白いです。頑張って下さい! (2020年1月11日 0時) (レス) id: 0087c5132c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年12月29日 21時