No.94 ページ8
no side
KABOOOM
轟音が響き渡る。
物凄い煙と炎でフィールドは隠れた。
「Aちゃんは!?爆豪くんは!?」
「無事かしら……ケロ」
「凄い……二人とも……」
「ヤベェって!!緑谷と轟並だぞ!!」
応援席や観客席も騒がしくなる。
《ふ、二人は無事か!?》
ゆっくり、ゆっくり煙が晴れていく。
「…!」
ミッドナイトが(再び)起き上がり
フィールド端に立つ人影に気付く。
「……ゲホッ……」
爆豪は大きくむせて
フィールドの線ギリギリで顔を上げる。
『ッ〜〜〜……………』
その反対側には
これまた線ギリギリで尻もちをつくA。
僅かに手が線から出ていた。
「不知火さん場外!!
爆豪くん──────…三回戦進出!!」
会場が沸く。
「……大丈夫か」
『………………ん』
そう短く答えるとAはパタンと倒れ込んだ。
「おいッ……」
『スヤァ………』←
「寝っ………!!?」
すやすやと寝息を立てるAに
ガシガシと頭を搔く爆豪。
素早く搬送ロボが寄ってきて
Aを乗せて行った。
《すっげぇ戦いだったな……!!
三回戦進出した爆豪!!ついに次は決勝だぜ!
フィールドの修理を挟んで始めるぞ!!》
「……」
爆豪は最後のぶつかり合いを思い出す。
Aの拳は爆豪の手と頬を掠った。
爆破で押し返したが
Aの背の翼はそれに抵抗した。
なのにAは軽々と場外とんでいった。
炎の隙間から微かに見えたのは
Aの瞳に浮かんだわずかな恐怖。
まるで顔に迫る手を怯えているようだった。
「チッ……まだ何かにビビってんのか」
それでも以前よりは確実に
怯える回数の少なくなったA。
爆豪は静かにフィールドを後にした。
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沙羅(プロフ) - 紅羽さん» 私も、もっと分かりやすく書けるよう精進します!!未熟な私ですが、どうか今後もよろしくお願いします! (2019年9月8日 15時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
紅羽(プロフ) - 沙羅さん» なるほど!そういえば言っていたのを思い出しました!私も勘違いしてしまって申し訳ありませんでしたm(__)m (2019年9月8日 11時) (レス) id: de0e7143c3 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 紅羽さん» ご指摘ありがとうございます。分かりづらくて申し訳ございません……「クリエイティヴ」は他の生徒の声でして、八百万さんの発表へのコメントなんです…原作の方にそう書いてありましたので、そのまま引用させて頂きました。誤解させてしまい申し訳ありませんでした (2019年9月8日 11時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
紅羽(プロフ) - 115話の八百万のヒーロー名ですが、「クリエイティヴ」ではなく「クリエティ」ですよ! (2019年9月8日 9時) (レス) id: de0e7143c3 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - 碧泉さん» コメントありがとうございます!続編でも楽しんで貰えるように頑張ります!!今後もよろしくお願いしますー!! (2019年8月27日 17時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年8月13日 17時