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駄菓子が八つ ページ10

乱歩side


国木田と太宰が連れてきたのは

駄菓子屋の店主だった

確か目が見えないんだったよね?



乱歩「どうしたの?なんかあった?」

と聞いてみれば

顔を真っ赤にして

貴女『あの…迷子…です///お恥ずかしい』


ちょ……今の不意打ちでしょ


可愛すぎ!キュンってなっちゃったじゃん!


それを誤魔化すために

乱歩「君はおっちょこちょいなんだね」

とか言いながら頭を撫でてみた


Aちゃんはまた顔を赤くして

うつむくとはにかんだ


敦が送るとか言ってるけど

太宰が引き止めた ナイス←


全員の意見は総一致で

Aちゃんはもう少し居ることになった


取敢ず手を引っ張ってソファに座る


貴女『あのっ…乱歩さん?』

驚いて僕の手を掴むけどやめないよ?


乱歩「はい、僕の膝の上に座って?」


貴女『おっ…重いですよ?』

くちごたえしなーい!

って言って無理矢理座らせる



……軽い。軽すぎる、何で!?


お菓子の袋を乗っけてる感じ


貴女『あの…重くないですか?』


顔を赤くして振り向く


乱歩「軽すぎっ!ちゃんと食べてるの?」

頬をぷくっと膨らませて怒ると


シュン…と背を丸めた


Aちゃんは姿勢が良いから珍しい


乱歩「ね、皆に言っとけば?目のこと」

ボソッと耳元で囁くと


貴女『そ、そうですね!御迷惑になってしまいます』


立ち上がると


よろけて転びそうになってた


貴女『きゃ……』

乱歩「もう!危ないでしょお!」

怒ったフリをして支える


Aちゃんはかなり細かった

体の線が糸みたいな……


貴女『乱歩さ…ごめんなさい……』


よっぽど焦ったのか少し顔が青かった


乱歩「だいじょーぶ、落ち着いて?」


手を握ってあげると

優しく握り返してくれた


乱歩「よし、話せる?ちょっと皆!聞いて!」


皆が一斉に振り向く

デスクで仕事してる国木田ですら振り向いた


乱歩「今からAちゃんが大事な事言うから!」


軽く肩をつつくと こくん、と頷いて


貴女『あの、私は……』

と、初めて会った時の様に話し始めた

駄菓子が九つ→←駄菓子が七つ



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作者名:沙羅 | 作成日時:2017年3月19日 16時

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