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駄菓子が三十七こ ページ40

貴女side



貴女『また来てね』


子供たちに笑顔で話しかける


子供「すみれ姉ちゃんありがとう!」

貴女『今日は檸檬飴と桃飴があるよ』


子供「ぼくはれもん!」

子供「じゃあわたしはもも!」


貴女『有難うね』


手を振って見送る


そしてふと今朝のことを思い出す


"異能力"……"ポート・マフィア"


これはなんだろうか



探偵社の皆様に聞いてみましょうか


あ、携帯電話持ってません


しかも電話番号知りません



貴女『よし、探偵社へ行こう』


早めに店を切り上げて探偵社へ向かう



もう探偵社までの道は覚えました



昇降機(エレベーター)は怖いので

近くにあった階段を上る

多分…4階まで繋がってる…よね?



貴女『此処が…医務室、てことは…此処だ!』


扉を叩敲(ノック)して待つ

ガチャという音がした


敦 「あれ?Aさん!如何しましたか?」

貴女『あ、敦さんですね。
今日はお伺いしたい事が…』


敦 「分かりました。どうぞ入って下さい」

貴女『有難う御座います』


部屋に入れば

一斉に話しかけてこられました


太宰「やぁAちゃん!もしかして心中
しに来てくれたのかい!?」


国木田「ろくでもない事を言うな!」

与謝野「A、体調は平気かぃ?」


賢治「顔色はとっても良いですね!」

谷崎「何かあッたの?」


鏡花「(かんざし)……綺麗!」


乱歩「面白いお土産を持ってきたようだね!」



……私は聖徳太子じゃないですよ?


『太宰様、心中とは一体?』

『国木田様、何時もお疲れ様です』

『与謝野さん、すっかり元気になりました!』

『宮澤様、御心配有難う御座います』

『潤一郎様、皆様にお聞きしたい事がありまして』

『泉様、有難う御座います!』

『乱歩さん、名探偵様にはお見通しですね』



皆 「え……凄い」


貴女『それで、お話というのはですね』

敦 「あ、普通に再開した」


貴女『"異能力"と"ポート・マフィア"に
ついて教えて頂きたく……』


太宰「…何処でそれを?」

貴女『今朝、鎧戸に挟まれていたところ
その様な事を聞きまして……』


昨晩の芥川様の事、今朝の事を全て話した

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作者名:沙羅 | 作成日時:2017年3月19日 16時

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