【文豪ストレイドッグス】ヨコハマの駄菓子屋さん (ページ31)

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駄菓子が二十八こページ31

乱歩side

やったね！

Aちゃんが泊まりに来てくれる！

乱歩「ほら！こっちだよ！」

僕は優しく手を引っ張る

転んじゃったら困るからね

貴女『すみません……///』

顔が真っ赤だ

さっきの肌襦袢を気にしてるんだね

乱歩「大丈夫だって！似合ってたから！」

福沢「乱歩…無闇に云うでない……」

貴女『御気遣い有難う御座いますぅ……///』

太宰が言ってた"可愛い"って意味が分かったよ

福沢「…着いたぞ」

貴女『本当ですか！拝見したかったです……』

乱歩「♪。.:＊・゜」

僕は鼻唄を歌いながら歩いていると

貴女『痛っ……』

乱歩「んん？」

背後を見ると壁に顔をぶつけていた

乱歩「フフッ！大丈夫？」

貴女『はい…///お恥ずかしい所を……』

福沢「足元に気を付けなさい」

社長もすごーく優しくしてるねぇ……

ふと思ったんだけどね

Aちゃんの過去はあれだけじゃないと思う

でも"超推理"で見る気にはならない

見たら悪いって気がするんだ

……何でかな？

貴女『わぁ…畳の香りがします！』

Aちゃんが立ち止まったのは、和室の前

乱歩「Aちゃんは鼻がいいんだね！」

そう言えば照れて口元を隠した

貴女『とても…広いお家ですね…迷いそうです』

福沢「乱歩、神楽木殿、手は洗ったか？」

乱歩「もぉ〜！分かってるよ〜」

貴女『あ…まだです』

乱歩「こっちこっち！」

洗面所まで連れて行くと

慣れているように手を洗っていた

福沢「夕飯にするか」

乱歩「今日はなーに？」

福沢「…焼魚と煮物だ」

貴女『福沢様…』

福沢「如何かしましたか」

貴女『私のことは…名前で呼んで頂けませんか』

何だか恥ずかしくて、と顔を赤らめている

社長はなんて答えるかな？

福沢「…名を」

貴女『ぇ？』

福沢「名を聞いていなかったな」

貴女『あっ！私は神楽木 Aです！
申し訳ございません！』

福沢「Aか…善い名だ」

なんて事を話してる内に煮物が煮えたみたい

乱歩「ねぇ社長！お腹空いた！」

福沢「まったく…何時までも子供のようだな…」

貴女『うふふ…』

そんなこんなで夕飯になった

貴女『美味しいです！』

今まで見たことも無いような笑顔で笑う

乱歩「社長は料理上手なんだよね」

福沢「褒めても何も出ないぞ」

貴女『仲が宜しいですね(ﾆｺｯ』

その笑顔は反則……///

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