駄菓子が二つ ページ4
乱歩side
はぁぁ……
何?暇すぎ!駄菓子も尽きたし!
面白い事件も無い!
「うずまき」にいても
なーんも起きないから散歩中
乱歩「あれ?こんな所に路地がある」
探偵社の近くなのに知らなかったな
乱歩「何があるんだろ」
路地裏なのに結構明るいから不思議な感じ
乱歩「んん?駄菓子屋だ…」
路地裏の駄菓子屋なんて聞いたことないや
どんな人が経営してるんだろ
乱歩「って、引き戸?まぁ安全の為かな?」
ガラッと開けてみると
奥の座敷に女の人が一人。
否、女の子って言った方がいいかな?
貴女『いらっしゃいませ』
僕と同じような閉じた目で此方を向く
乱歩「へぇ…」
貴女『あら、貴方…此処へ来るのは初めてですよね?』
乱歩「うん、そうだよ」
貴女『まぁ…嬉しいです!有難う御座います』
乱歩「此処、結構 品揃え良いね」
貴女『お褒め頂き光栄です。
あの…御名前を伺っても?』
乱歩「ん?なんで?」
貴女『此処へ来る方は少ないので、
皆様の御名前を覚えたいのです。』
成程、この子は真面目そうだな
乱歩「良いよ、僕は江戸川乱歩!宜しくね!」
貴女『江戸川乱歩様…ですね、覚えました』
そう言って頷く女の子
乱歩「じゃあ君の名前は?」
貴女『私は 神楽木 Aです』
乱歩「Aちゃんかぁ…」
あれ?そう言えばこの子、どこ見てるんだろ
僕はこの子の左にいるのに
Aちゃんは正面を見続けている
なんて考え込んでると
首をかしげて僕のいる方を向く
貴女『江戸川様?どうかなさいましたか?』
乱歩「そんな呼び方よしてよ!恥ずかしいじゃん」
貴女『えぇっ…じゃあ…乱歩…様?』
疑問形で返してくるけど「様」なんてヤダな
乱歩「呼び捨てでいいよ!」
貴女『うーん…では乱歩さんで如何でしょう』
ピッと人差し指を立てていう姿は
なんか愛らしかった
乱歩「じゃあそれで良いよ!それとさ…」
気になったから目について聞いてみることにした
貴女『?』
乱歩「Aちゃんは目、見えてる?」
貴女『…!!』
驚いたのか、少し仰け反っている
乱歩「僕の前で隠し事は不可能だよ!
なんたって僕は
貴女『…名探偵ですか、凄いですね……
乱歩さんの云う通り私の目は見えていません』
やっぱり…
乱歩「どうしてか聞いてもいい?」
貴女『うふふ、知りたいですか?』
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作者名:沙羅 | 作成日時:2017年3月19日 16時