9話 ページ10
no side
乱歩「社長〜」
福沢「…
社長室の扉を開けて乱歩はソファに座る。
乱歩「実はね、Aが来たんだ」
福沢「A?」
福沢は首を傾げる。
乱歩「ほら、僕達が初めて会った時に……」
福沢「嗚呼…あの狡猾な少年か」
乱歩「そうそう。
でね、彼は太宰の兄だったんだ」
福沢「太宰の?」
顔に大きくは出さないが
僅かに目を見開き福沢は驚く。
乱歩「太宰がAを入社させたいんだって。
僕はちゃんとAを見たし善いと思うけど……」
福沢「……乱歩がそう云うのならば間違いはない。
だが……
難しい顔をして福沢は尋ねる。
乱歩「今までは色々あったみたいだけど
此処に来たって事は粗方は大丈夫なんじゃない?」
福沢「……」
さらに顔を険しくして福沢は悩む。
Aという男は社の方針に沿えるだろうか。
乱歩「まぁ並の入社試験じゃ駄目だよね」
福沢「……乱歩」
乱歩「判ってるよ。"協力してやれ"でしょ?」
福沢「頼む」
乱歩「任せて!名探偵に不可能は無いんだから!」
ニヒッ、と笑った乱歩は
意気揚々と社長室を後にする。
一方福沢は──────
福沢「……太宰、A。
頭脳、身体能力ともに優れた男……
当時の我らを欺き、いとも容易く懐に入り込む」
ポツリ、と呟かれたのは
Aが、福沢と初めて会った時のこと。
福沢「……霊の真贋、確かめさせて貰う」
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沙羅(プロフ) - キミナさん» 閲覧ありがとうございますー!ホントですか!?嬉しいです!!その他リクエストも受け付けてますのでお願いします(笑) (2019年7月8日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
キミナ(プロフ) - リクエストありがとうございます!とても良かったです! (2019年7月7日 21時) (レス) id: e2ae360d42 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - オンさん» 更新後の閲覧ありがとうございます!喜んで頂けて私も嬉しいです!今後のリクエストも是非お願い致します(笑) (2019年7月5日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
オン - ああああああ、ありがとうございました!自分が思っていたよりもとっても素敵でした。コメントの返事や、リクエストの更新、本当にありがとうございました(^~^) (2019年7月4日 20時) (レス) id: 8d5683d37d (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - キミナさん» リクエストありがとうございます!一つづつリク消化して書かせて頂きますね! (2019年7月4日 15時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年6月12日 7時