双子じゃなくて兄弟【文豪ストレイドッグス】

リクエスト・１ ページ32

オン様リクエスト
【太宰さんと遊園地】
ありがとうございます！
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no side



貴方『治、遊園地に行こう！』

太宰「え？遊園地？！」



今日は兄弟揃っての休日。

Aはキラキラと輝かんばかりの瞳で云う。




貴方『……駄目かい？』




シュン……と効果音がつきそうな顔で訊ねるA。




太宰「兄さんが云うなら勿論 行くとも！」

貴方『本当かい！？なら早速 行こう！』




パァっと花を咲かせたAは

太宰の腕を引っ張って遊園地へと向かった。

──────



貴方『治、治！何に乗りたい？』

太宰「私ジェットコースター！」




二人は半券を買い列に並ぶ。

やがて順番が回ってきた。




太宰「ねぇ兄さん！二人で両手挙げようよ！」

貴方『勿論！』



……


カタカタと音を立ててコースターは上る。

頂上近くで停止したコースター。




太宰「兄さん！」

貴方『よしきたｯ』




ガクン、と大きく傾き

コースターは勢いよく下っていく。




貴.太『「わーーーｯ！！」』




降下する瞬間を撮った写真には

二人仲良く手を繋いで両手を挙げていたとか。


──────


貴方『凄かったねえ！』

太宰「うふふ、あ！次はアレ！」



太宰の指差す先にはお化け屋敷。

ガシッとAの腕を掴み太宰は駆けていく。


……


太宰「うふふ、暗いねぇ」

貴方『再現度が高くて楽しめそうだ』



時折、横からお化け役の者が出てくるのだが

二人はわー、とかうふふ、だとか

全くもって怖がる様子が無い。



貴方『見てよ治！井戸がある！』

太宰「本当だ！深さはどの位かな！」

貴方『出来れば水も溜まっていて欲しいねえ』

太宰「飛び込みにはもってこいだねえ」


お化け一同「「「(な ん だ コ イ ツ ら)」」」



.


出口間近でAはふと立ち止まる。



太宰「兄さん？」

貴方『ん？嗚呼、何でもないよ！さ、出よう！』

太宰「うふふ、楽しかったねえ」



出口から出てしばらく歩いたところで

Aはゆっくり口を開く。



貴方『出口の所に立ってたお嬢さん
怪我メイクとかリアルだったね』

太宰「……え？」



太宰は半ば引きつった顔でAを見る。



貴方『……うふふ』

太宰「……兄さん怖がらせようとしてるね？」

貴方『うふふ、ごめんごめん！
でもああいう所集まる(・・・・・・・・)から』

太宰「……最後は観覧車に乗りたい！」

貴方『定番だね！行こうか！』



続く→

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