23話 ページ25
no side
貴方『荒事を専門とした武装探偵社を
たった二人で襲撃だなんて莫迦げた話だね』
太宰「兄さん……」
Aはガツン、と爆弾を蹴る。
貴方『もっと効率よくやらないと』
ねえ、と薄く微笑むAは
部屋の温度を数度下げたように感じた。
独歩「ッ……」
谷崎「ヒッ……」
怯えた様子の二人を見たAは
一つ大きな溜息をついてしゃがんだ。
貴方『演技、お疲れ様♡』
国.谷「「!」」
太宰「……」
国木田と谷崎は驚愕の表情を浮かべ
太宰はそっと目を泳がせた。
貴方『あれ、云わない方が善かった?』
太宰「……何時から気付いていたんだい?」
そう問われ、Aは顎に指を当てる。
貴方『んー……何となく気付いた瞬間は
私達が事務所内に入ったところかな?』
太宰「確証を得たのは?」
貴方『人質のお嬢さんが
思ったより恐怖してない様だったし……
起爆釦と配線があるのに蹴って信管を抜くなんて
とても原始的な爆弾だなぁ、と』
ニコ、と笑うA。
太宰「……流石だね兄さん。
国木田君、谷崎君、ナオミちゃん、お疲れ様」
独歩「ッ……只者じゃないな貴様」
谷崎「気付いたら縛られてました……」
ナオミ 「また悪い兄様を見れて嬉しかったですわ♡」
谷崎「ちょ、ナ、ナオミッ!?」
服を正して起き上がる国木田。
苦笑いをする谷崎に飛び付くナオミ。
貴方『……仲の良い兄妹なのだね』
ナオミ 「そうですの。
兄様のことなら何でも知ってますのよ……?」
貴方『うふふ、仲良しなのは善い事だよ』
ナオミは嬉しそうに頷く。
Aも微笑んだところで扉が開く。
乱歩「矢っ張りこうなったかA!」
貴方『何のことだい?』
乱歩「むぅ……しゃちょー!!」
貴方『社長?』
乱歩が大きな声で叫んだ途端、
社長室と思われる扉が音を立てて開いた。
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沙羅(プロフ) - キミナさん» 閲覧ありがとうございますー!ホントですか!?嬉しいです!!その他リクエストも受け付けてますのでお願いします(笑) (2019年7月8日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
キミナ(プロフ) - リクエストありがとうございます!とても良かったです! (2019年7月7日 21時) (レス) id: e2ae360d42 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - オンさん» 更新後の閲覧ありがとうございます!喜んで頂けて私も嬉しいです!今後のリクエストも是非お願い致します(笑) (2019年7月5日 7時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
オン - ああああああ、ありがとうございました!自分が思っていたよりもとっても素敵でした。コメントの返事や、リクエストの更新、本当にありがとうございました(^~^) (2019年7月4日 20時) (レス) id: 8d5683d37d (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - キミナさん» リクエストありがとうございます!一つづつリク消化して書かせて頂きますね! (2019年7月4日 15時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年6月12日 7時