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貴方side


貴方『……!』



"杏っ子"が消えた。



消える程の衝撃があったのだろうか…

否、梶井君が居るのなら爆弾が有り得る。



これで、お嬢様が守れているなら問題は無い。



中原「ン?Aさんじゃねェか」

貴方『おや、中原君。任務お疲れ様です』

中原「Aさんもな」



ニヒッと笑う中原君。

記憶違いで無ければ半年ぶりだったはず。。



貴方『確か西方の小競り合いの鎮圧でしたか?』

中原「そうなンだよ!
今から首領に報告するところでよ」



嬉々として話す様子から

どうやら楽しく鎮圧できたようで何より。



貴方『怪我が無い様で善かったです。
またお時間ありましたら飲みましょうね』



人差し指を口元に当て"内緒"のポーズをとる。



中原「…ッ、も、勿論!ありがとなAさん!
………天然タラシは現在かァ」

貴方『…?楽しみにしています』



頭を下げ中原君を見送る。



……あんなに小さk…ごほん、

すっかり逞しく幹部をされていらっしゃる!←



中原君の姿が見えなくなった頃

私は地下室へと足を進めていた。




……お嬢様の安否を聞かねば。




冷たい階段を降り扉へ手を伸ばす。



貴方『!』



中から何やら鈍い音が響く。

確かお嬢様が太宰君を捕まえたとかなんとか。



……暴れているのでしょうか。



太宰君に限ってそんなことは無い……はず。

がちゃりと扉を開く。





暗く湿った通路を進む。





少し開けた場所にいたのは

肩で息をする芥川君と鎖に繋がれた太宰君だった。

り→←と



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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年4月29日 19時

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