ち ページ9
貴方side
貴方『……!』
"杏っ子"が消えた。
消える程の衝撃があったのだろうか…
否、梶井君が居るのなら爆弾が有り得る。
これで、お嬢様が守れているなら問題は無い。
中原「ン?Aさんじゃねェか」
貴方『おや、中原君。任務お疲れ様です』
中原「Aさんもな」
ニヒッと笑う中原君。
記憶違いで無ければ半年ぶりだったはず。。
貴方『確か西方の小競り合いの鎮圧でしたか?』
中原「そうなンだよ!
今から首領に報告するところでよ」
嬉々として話す様子から
どうやら楽しく鎮圧できたようで何より。
貴方『怪我が無い様で善かったです。
またお時間ありましたら飲みましょうね』
人差し指を口元に当て"内緒"のポーズをとる。
中原「…ッ、も、勿論!ありがとなAさん!
………天然タラシは現在かァ」
貴方『…?楽しみにしています』
頭を下げ中原君を見送る。
……あんなに小さk…ごほん、
すっかり逞しく幹部をされていらっしゃる!←
中原君の姿が見えなくなった頃
私は地下室へと足を進めていた。
……お嬢様の安否を聞かねば。
冷たい階段を降り扉へ手を伸ばす。
貴方『!』
中から何やら鈍い音が響く。
確かお嬢様が太宰君を捕まえたとかなんとか。
……暴れているのでしょうか。
太宰君に限ってそんなことは無い……はず。
がちゃりと扉を開く。
暗く湿った通路を進む。
少し開けた場所にいたのは
肩で息をする芥川君と鎖に繋がれた太宰君だった。
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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年4月29日 19時