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じゅうさん ページ14

no side



201「な!カッコイイだろ!」

貴女『カッコよくない。なんでヘイキになるの』



同意を求めた少年を一蹴する。



貴女『シマザキさんはオーリャをころした。
ほかの子も、ころした!
ヘイキになるため、しぬの、おかしい!』



覚えた日本語を必死に使い

茶髪の少年に自身の考えを話す。



貴女『わたし、うれしくない!』

201「なんだと!」



少年がAに掴みかかる。



貴女『ッ…』



父親から武術を少なからず受けていたAにとって

細腕の少年など容易に投げ飛ばせる。


が、今は島崎に打たれた薬により

足元がふらつく為、反撃は出来ない。




首が締まり呼吸が苦しくなってきた所で

嬉しくない救世主が現れる。




島崎「何をしているのかな?」

201「ハ…ハカセ!」



慌てて少年が手を離したことで

Aの体は床に崩れ落ちる。




島崎「君は201番だね?
……駄目じゃないか。彼女は特別なんだよ?」


まるで氷の様に冷たい視線と声。

茶髪の少年は恐怖で肩を震わせる。



島崎「僕の説明不足だったね…
彼女…Aちゃんは215番だ」

貴女『!?』



島崎は手に持った書類をめくりながら云う。



島崎「今日からこの部屋で一緒に過ごすよ。
此処での生活については皆が教えてあげてね

それだけ云うと子ども達は返事をする。



島崎「あ、そうだ。
215番は何か欲しい物があるかい?
それをお祝いにしようかな」

貴女『わたし、のこと…?』


島崎「君以外に誰がいるの?」

貴女『ッ……』



唇を噛みAは顔を歪める。

数字で呼ばれるなんて嫌で仕方なかった。



島崎「それで、欲しい物は?」



Aは考える。



幼いながらも賢い頭脳を持つ故に

先を読むため思考を巡らせる。



何があれば自分に有利になるか。



そこでふと父親の言葉が蘇る。







.









「情報を制した者が勝つ」








.









貴女『まいにちの、しんぶんが…ほしい』

じゅうよん→←じゅうに



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沙羅(プロフ) - ミズミズさん» コメントありがとうございます!本当にありがとうございます...これも皆様のおかげです!相変わらず更新はゆっくりですが今後ともよろしくお願い致します! (2019年3月9日 12時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
ミズミズ(プロフ) - 続編おめでとうございます!いつも楽しみに更新待ってます。頑張ってください! (2019年3月9日 11時) (レス) id: ce434b4809 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年3月9日 8時

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