じゅう ページ11
no side
Aが叫ぶのをやめた頃
島崎は何食わぬ顔で話し始めた。
島崎「日本語が話せないと困るよ。僕が」
貴女『…？』
叫び疲れたAは床に座り込みながら
小さく首を傾げた。
島崎「そうだ、英語は話せるかい？」
貴女『
島崎「……そう」
それから島崎は何かを考えるように
子ども達のﾀﾋ体の間を歩き、やがて顔を上げた。
島崎「君は唯一の生き残りだ。
遠い露西亜から我が実験室にようこそ」
貴女『？』
島崎「お試し薬とは云えアレは少し強かった！
なのに君は元気だから何かお祝いをしよう」
楽しそうに島崎は話す。
島崎「ぜひ今すぐにでも……と云いたいが
君が日本語を話せないのは不便極まりない！
故に君には勉強をする機会を与えよう！」
貴女『ベンキョ……』
疲れた顔でAは島崎を見上げる。
島崎「勉強は好きかな？」
貴女『ベンキョスキ。タクサン、シル、ウレシイ』
島崎「それは善かった」
目を細めて笑う島崎に
Aは少しだけ警戒を解いていた。
それが異能力だとは露知らず。
貴女『シマザキさん。ココ、ナニスル？』
島崎「あぁ、そっか！説明しないとね」
貴女『…マッテ』
島崎「ん？」
尋ねたAは何か詰まったように制止する。
貴女『ワタシ、ガ、ニホンゴハナセル、ナッタラ
ゼンブセツメイ、モラウ。……イイ？』
しばらく目を見開いてAを見た島崎は
少し苦笑してから頷いた。
島崎「どうやら君は本当に賢いようだ！
君が生き残って善かったよ」
貴女『……』
笑う島崎とは裏腹にAはまるで
研ぎ澄ましたナイフの様な視線を向けていた。
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沙羅(プロフ) - ﾐｽﾞﾐｽﾞさん» コメントありがとうございます！本当にありがとうございます...これも皆様のおかげです！相変わらず更新はゆっくりですが今後ともよろしくお願い致します！ (2019年3月9日 12時) (
レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
ﾐｽﾞﾐｽﾞ(プロフ) - 続編おめでとうございます！いつも楽しみに更新待ってます。頑張ってください！ (2019年3月9日 11時) (レス) id: ce434b4809 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2019年3月9日 8時
