検索窓
今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:3,583 hit

夢主、魔人と会う ページ27

no side



貴女『ほらこうなった』

ドス「流石の読みですね」



言い争う太宰と国木田を疲れきった目で見るA。

フョードルはクスクスと笑っていた。



貴女『……そうね』

ドス「?何か云いましたか?」

貴女『いいえ?何も云ってないわ』



ボソッと呟いた時、Aの目線は

彼女の横に向けられていた。



この時に織田(・・)が微笑みながら

「懐かしいな」と云ったのはAしか知らない。



貴女『さ、何とかしてね。フョードル君』

ドス「無理やり黙らせるのはありですか?」

貴女『無しです』

ドス「口にトマトを詰め込むのは?」←

貴女『どうしたのフョードル君』

ドス「では代わりにパンでも詰めましょうか」←

貴女『お前マジどうした』←



カオスである。



貴女『もう疲れた』

ドス「僕も同意見です」

太宰「元はと云えばAさんが悪い」

独歩「いや尾行しようと云った太宰も太宰だ」




貴女『フョードル君、連絡先を交換しよう』

ドス「善いですよ」

太宰「この流れで!?」



貴女『ふるふるー』←

ドス「ふるふるー」←




わー、と笑顔でスマホを振る二人。

もはや狂気でしかない。




貴女『あら…可愛いアイコンね。紅茶の』

ドス「Aさんのも可愛いですね。仔猫の」



太宰「何なの二人共。大丈夫?ねえ?」



貴女『うふふ。いたって正常よ』

ドス「あはは。Aさんの云う通りですよ」

太宰「ちょ、お、落ち着いて」



ニコニコ笑顔で太宰に迫る二人。



────────

─────

──



太宰「うわぁぁぁっ…って、ゆ、夢!?
ここまで来て真逆の夢オチとかありなの!?」

独歩「ッ…仕事をししししろ太宰!
う、うたた寝などしている暇はななな無いぞ!!」

太宰「え…?どうしたの国木田君……」



明らかに動揺している国木田に詰め寄る太宰。

焦って目を逸らす国木田。



そこで悪魔の囁きとも取れる言葉が

太宰の耳に届く。



貴女『……ふるふるー』←

太宰「うぎゃぁぁっ!?
や、矢っ張り夢じゃないのAさん!!!?」

貴女『紅茶のアイコン……』

太宰「わ、判った!仕事するから!ね!ね!?」

貴女『…何でそんなに怯えるのよ』




Aは大慌てで机に向かう太宰を見てから

ふらりと探偵社のフロアを抜け出した。




貴女『うふふ、フョードル君のドッキリ成功ね』

ドス「それは善かったです」

貴女『うふふふふ』

ドス「あはははは」





オチは無い!!

坂口安吾と再会→←夢主、魔人と会う



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:沙羅 | 作成日時:2019年2月15日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。