後ろに四歩 ページ16
no side
貴女『森医師が首領を殺した事が
計画されていたとしても不思議はありません』
鷗外「それは…
Aは淡々と云う。
それを見た森は少し首を傾げる。
貴女『…首領の采配には
私も疑問を持っていましたので』
鷗外「…」
森は黙ってAの顔を見る。
貴女『無闇矢鱈に抗争を拡大させ
我らポートマフィアの犠牲を増やす……
効率的な戦い方とは思えませんでした』
鷗外「成る程…
では私が首領になっても善いのかね?」
納得した表情をした森が再度尋ねる。
Aは少し目を開いてから答えた。
貴女『今更ですね。
森医師…いえ、"首領"の御心のままに』
鷗外「……君の期待に応えられる様にしよう」
森は満足そうに微笑んだ。
貴女『では首領』
鷗外「?」
貴女『前首領が残した業務の必要最低限は
提出することになっていますので』
鷗外「え"っ」
貴女『"お早く"提出をお願い致します』
森は顔を引きつらせる。
貴女『勿論、抗争の鎮圧もありますが…
他組織との関係も重要かと』
鷗外「う、うん…矢張り君を助手にして善かったよ」
苦笑いをしながら森は頭を搔く。
鷗外「早速…取り掛かることにするよ」
貴女『有難う御座います』
微笑んだAはとても善い笑顔だった。←
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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年2月15日 22時