検索窓
今日:6 hit、昨日:7 hit、合計:3,270 hit

敦と泉鏡花 ページ6

貴女side


人混みを掻き分けて最後尾に向かう


そして扉のあたりに群がる人を退けると


敦さんと……泉鏡花こと鏡花ちゃんがいた



鏡花「私の名は鏡花 35人コロした」



鏡花「一番最後にコロしたのは三人家族
父親と母親と男の子」



鏡花「夜叉が首を掻き切った」


そう云うと鏡花ちゃんは着物の襟を捲った


敦 「……何てことだ」


そこには、鏡花ちゃんには

爆弾が括りつけられてあったのだ


貴女『鏡花!』

鏡花「…A…?何で…此処に」


敦 「君は…何者なんだ
言葉からも君自身からも何の感情も
感じない。まるで殺.人機械(マシン)だ」


貴女『鏡花ちゃん……あのね
言葉にしないと駄目なんだよ?』


敦 「その通りだ、望みがあるなら
言葉にしなきゃ駄目だ」


敦 「こんな事が本当に君のしたいことなのか?」



与謝野《こちら車掌室 敦まだ生きてッかい?》

敦 「与謝野さん!」

与謝野《こっちのヘボ爆弾魔によると
そっちの爆薬は遠隔点火式だ!》


与謝野《間違った手段で解除すると数秒で
ドカン! 》

与謝野《解除には非常用の停止釦しかない!》

貴女『成程…』

与謝野《そっちのマフィアが持ってる筈だよ!》



敦 「君が……持ってるのか?」


貴女『鏡花ちゃん、渡してあげて?』



鏡花ちゃんは敦さんと私をじっと見ると


釦を素直に渡してくれた


敦さんがそれを押すと


鏡花ちゃんの爆弾が反応した


電話《…それを押したのか鏡花》


────ビィィイィイイィッ

鏡.敦.貴「!?」


電話《解除など不要、乗客を道連れにし
マフィアへの畏怖を俗衆に示せ》


絶えず爆弾はなり続ける


敦 「爆弾を外せ!」

貴女『鏡花ちゃんっ…!』


鏡花「間に合わない」

そう云うと、私と敦さんを突き飛ばした


敦side


その細い腕に押された時────

僕は漸く気付いた


彼女の能力は何時も携帯からの声で動いていて


一度だって彼女の為に動いていない



どうして気付いてあげられなかったんだ



彼女は自分の異能力を自分で操れないんだ!


鏡花「私は鏡花 35人コロした」



鏡花「もうこれ以上一人だって殺したくない」



貴女side


鏡花ちゃんはそう云うと

自ら走る列車から飛び降りた


貴女『イヤッ…鏡花ちゃん!!!』

私が動くより先に敦さんが飛び降りた


敦 「うおぉおおおおお!!」


私も後を追う様に飛び降りた

探偵社に行こう→←人を殺して死ねよとて(後編)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.8/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:沙羅 | 作成日時:2017年3月13日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。