幼馴染は凄い【ハイキュー!!】【音駒】 (ページ43)

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・(第７話) ページ43

no side
※エセ関西弁です。

『安本せんせ～♡』←

「おうA。久しぶりやな。」

『相変わらず冷静ですね。
何ですか地元に戻って方言解禁ですか好きです。』←

「ちょっと落ち着き。」

よしよし、とAの頭を撫でる安本(医師)。

Aは少し微笑んで診察室の椅子に座る。

「わざわざ兵庫まで来(こ)んでもええやん……」

『先生までそんなこと言うんですか。』

「……まぁAらしいわ。
俺は会えて嬉しいから別にええけど。」

『好き。(先生……！)』

「心の中と逆やで。」

『てへぺろ。』

安本は手元のカルテをめくりながら

腕の状態を確認していく。

「…………バレーやったんか？」

『ちょっとです。３本しか打ってません。』

「急に動かしたらあかんて言うたやろ？
Aは回転かける為に筋肉使うんやから……」

『日頃から動かしてるので良いかな……と。』

「……まぁこれ位ならすぐ良くなる。
湿布貼って安静にしときや。」

『はぁい。』

安本は処方する湿布の種類を書き込んでから

近くに居た看護師らしき人に渡す。

「……にしても本当によう来たなあ。
どうやって来たん？」

『夜行バスです。』

「人見知りなのに行動力あるんよな自分。」

『見知らぬ先生に診て貰うくらいなら
安本先生の居る兵庫県に来ます。』

至って真面目に言うA。

安本も苦笑いするしかない。

「こっちまで来るの大変やろ？
電話ならしてええから少しくらい我慢せな。」

『ｯ……分かりました……』

「俺が居た東京の病院なら悪い先生は居らんよ。
皆ええ人ばっかりや。安心せえ。」

『安本先生が言うなら……』

「おん、ええ子やな。」

おずおずと頷くAに

安本はニッコリ笑って再度頭を撫でる。

「……それで？話はそれだけとちゃうんやろ？」

『……さすが先生。分かってますね！』

「Aはやればできる子やから
人見知りって理由だけで来るとは思えんわ。」

『やだ褒められちゃった。』

そう言ってAは

端がボロボロになった紙を取り出す。

『どうぞ。』

「…………」

安本はじっとその紙を見つめた。