第6話 ページ36
no side
及川さんだよ☆Aちゃん!
及川さんだよ☆宮城に来てるの?
及川さんだよ☆駅に音駒が居たって!
及川さんだよ☆もしもーし
及川さんだよ☆え、ちょ無視?
及川さんだよ☆Aちゃん!?
及川さんだよ☆及川さん泣いちゃう!
A勝手に泣いてて下さい
「……返信はしてあげるんだ。」
『だって通知うるさい。』
「確かに。」
孤爪が真顔で頷く。
Aは心底めんどくさそうにアプリを閉じる。
が、秒で通知音が鳴る。
『チッ……』←
「Aの顔が険しいけどどうした?」
「通知音も凄いしてたけど……」
「及川徹からLIMEだってさ。」
「「及川徹?」」
『ねぇ研磨、私アカウント作り替えようかな?』←
「追加し直すのメンドクサイ。」
『……じゃあ替えない。』
及川さんだよ☆やっと返信してくれた!!
及川さんだよ☆それでそれで!?
及川さんだよ☆宮城、来てるの?
Aもう帰りますけどね
及川さんだよ☆えぇ!?何で!?
A何でと言われましても練習試合なので
及川さんだよ☆仙台駅?
Aそうですけど来たら通報しますよ
『あれ、通知止まった。』
「通報するて。」
「鬼か。」
『鬼先輩の夜っくん先輩に言われたくないです。』←
「……ん?」
『何でもないです。(即答)』
ワイワイ歩きながらも
仙台駅に到着した音駒高校一行。
Aは黒尾や海の影に隠れながら歩く。
だって見つかりたくないから。
『さぁ早く新幹線に乗りましょう。早く。』
「あ、青城ジャージ。」
『研磨、110番。』
「今ゲームしてる。」
『んんん!!歩きスマホ駄目だよ!!』
「ごめん。」
Aが110番を押すよりも早く、手を掴まれた。
『……チカンですよ及川徹さん。』
「フルネームって他人行儀じゃない?」
『来たら通報って言いましたよね???』
「何でAちゃんも岩ちゃん対応なの?
まぁ良いや!久しぶりだねAちゃん!」
『ヒサシブリデスネ。』
笑顔(目は笑っていない)のAは
及川の背後にいる人物達に気が付いた。
『(テツ達も助けてよ。)』
「(面白そうだから無理。)」
『(怒)』
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作者名:沙羅 | 作成日時:2020年3月25日 22時