幼馴染は凄い【ハイキュー!!】【音駒】 (ページ21)

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no side

タイムアウトが終わり

再び日向のスパイクが決まる。

ただし、今回は犬岡の手に掠る。

「んぬう～っくっそ！！！」

フォーメーションはディディケートシフト。

日向を誘導する為のフォーメーションだ。

「──────まぁそれでもあの１０番に
付いて行ける奴は限られてると思うけどな。」

「犬岡君大きいけどすばしっこいですもんね！」

「頭を使ったプレーは全然駄目だけどな。
──────が、ひとつの事を徹底してやらせれば
大いに力を発揮する。」

再び日向のスパイクを犬岡が触る。

抜けたボールは夜久が受けた。

『ナイスレシーブ！！』

「俺だって攻撃も負けないぜ！！」

孤爪の元に返ったボール。

「おれだってブロックも負けない！」

Aは１年２人のやり取りに苦笑しつつ

孤爪の僅かな動きも見逃さない。

『ツー……』

「！」

Aが呟いた通り、孤爪はツーアタックを決める。

「えっ、」

西谷が滑り込むも僅かに届かず

悔しそうな声が漏れる。

「せ、先輩わかるんですか？！」

『半分は予想かな。
１０番君は少し力んでたみたいだし……』

「なるほど……」

烏野１８、音駒１６でローテーションする。

日向が下がり月島が前に出る。

月島を見て孤爪も思わず目を逸らす。

「山本！」

「よっしゃ！」

『ナイスレシーブ！』

日向のサーブを山本が受け

ボールは孤爪の元へ。

「(誰に上げようかな……)」

ちらり、と孤爪はライトへ視線を送る。

月島もそれに気付き体をライトの方へ。

「レフトだよ。」

「！！」

そのままボールはレフトへ飛び

綺麗に烏野コートに落ちる。

音駒のレシーブ力は強い。

そして安定している。

【俺達は血液だ。滞り無く流れろ。酸素を回せ。】

【"脳"が正常に働くために。】

孤爪のためにあるような言葉だ。

そしてスコアは同点になる。

「…超人みたいなエースが居なくても
地道に、丁寧に、1点1点を積み重ねて行けば……」

音駒のセットポイントとなり

再び西谷、影山からの日向へボールが渡る。

犬岡が走る。

日向が振りかぶった先に犬岡も手を伸ばす。

ドンピシャだった。

「やっと捕まえた！！！」

ボールは烏野コートに落ち

１セット目は音駒が手に入れた。