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no side
何だかんだで時間は進み
あっという間に１年生は解散となる。
「んじゃ１年は集合！」
「「はい！！」」
黒尾の声に返事をして駆け足で集まる１年生。
「孤爪兄妹も集合〜」
「『……』」
「お返事は？」
「『……はい。』」
物凄く嫌そうな顔をしながら
孤爪とAは黒尾の元に寄る。
「とりあえず……軽く体験してみてどうだった？」
「流石でした！！もっとやりたくなりました！」
「俄然やる気が出ました！！」
うんうんと頷く黒尾。
「孤爪兄妹から見て２人どうだった？」
「……別に、良いんじゃないの。」
『……本人のやる気次第だもん。』
孤爪に合わせるように言うA。
当の本人は必死である。
「ふーん……じゃ、入部待ってるぜ。お２人さん。」
「「はい！黒尾部長ありがとうございました！
研磨先輩とA先輩もありがとうございます！」」
「うわー……負けたわ。奢らなきゃじゃん。」
頭を抱える黒尾。
１年は首を傾げる。
『やったね研磨！』
「やっと終わった……」
「「え？」」
更に首を傾げる２人にAがニッコリ笑う。
『私たち、双子じゃないんだ。
よく似てるって言われるけど普通に幼馴染なの。』
「え！！」
「そっくり過ぎです！！」
笑うAに２人も目を白黒させる。
「本当だと思いました……」
「口調とか、似せてたんスね！」
『うん。凄いでしょ？』
「「はい！！」」
悪戯が成功した子どもの様に笑ったAは
孤爪と並んで１年を見送る。
「……あっ！A先輩！」
『……何でしょう。』
嫌な予感がしたAはそっと黒尾の背後に回る。
「先輩！バレー経験者ッスか！？」
「ぶひゃひゃひゃ！！なになに！？
言う約束してたのかよ！やるなぁA！！」
『うっさい黙れ馬鹿テツ。』
「コイツな！あ、苗字は水瀬な！
Aバレー経験者だぜ！な！」
『日本語って分かる？？黙れって言ったのよ？？』
ベシッと音がして黒尾が軽く背中を抑える。
Aはさらに黒尾の頬を抓った。
「ひゃひゃひゃ、」
「水瀬……A……？」
「……知ってるの？」
珍しく孤爪が尋ねる。
芝山はえーっと……と呟きながら答える。
「もしかして……
中学の時に全国大会に出場した水瀬さんですか？」
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作者名：沙羅
| 作成日時：2020年3月25日 22時
