２４．５ ページ10
no side
それから2週間。
駿東は大人しくその部屋で生活を続けた。
昼間は無気力な「潘A」を演じ、
深夜は「駿東A」として、だが。
運動不足を恐れ、全ての電気を消した状態で
筋トレ云々を重ねていたのだ。
栄養のある食事と、規則正しい生活で
駿東の顔色は良くなっていた。
ゼロでの年末年始の激務で減った体重も元に戻った。
「Kitty、私よ。」
『……ベルモット、』
コンコン、と部屋の扉がノックされ
駿東はほんの少しだけ声に嬉しさを滲ませ開けに行く。
もちろん演技である。
「ふふ、呼んだのは私だけど……
もう少し用心深くしないとダメよ？」
『……？ベルモットって分かったから……』
「声を変えてるかもしれないでしょう？」
『……分かった、気を付ける。』
頷いた駿東をベルモットは撫でて、両頬に手を添える。
「……顔色も肌の状態も良いわね。
ちゃんと言ったことを守ってくれて嬉しいわ。」
『……えぇ、』
「それじゃあ今日は服を買いに行きましょう。
明日に備えて、ね。」
『明日？』
「えぇそうよ。明日は初仕事だから……」
『……そう。』
分かった、と頷く駿東の手を引いて、
ベルモットはホテルの前に停めていた車に乗り込む。
「Kittyに似合いそうな服を見繕ってあげるわ♡」
にっこりきらきらな笑顔で言い切るベルモットに、
駿東は背筋が冷えた。
当然、桁がおかしい服ばかりがカゴに入れられ
なんなら試着した服は全て購入された。
「いい買い物したわ。」
『……ｿｳﾃﾞｽｶ…………』
ゲッソリした顔の駿東は蚊の鳴くような声で呟いた。
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かるぴん(プロフ) - 沙羅さんお元気そうでよかったです！丁寧なお返事ありがとうございます！更新される日をたのしみにしています！お体に気をつけてお過ごしください〜！！ (7月4日 22時) (
レス) @page22 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - かるぴんさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて、書いていて良かったと思えますありがとうございます！！また更新していくので、どうぞよろしくお願いいたします！！ (7月4日 12時) (レス) id: fccd246cdb (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - ウルさん» コメントありがとうございます！隙間隙間に下書きを書きつつあるのでもう少しお待ちくださいませ！応援ありがとうございます！！ (7月4日 12時) (レス) @page22 id: fccd246cdb (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - あまりの面白さに読む手が止まりませんでした！続きを読める日を心待ちにしてます！！ (7月4日 8時) (レス) @page22 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
ウル - 更新待ってます、頑張ってください!応援してます! (5月3日 8時) (レス) @page21 id: ec66583caa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：沙羅
| 作成日時：2022年5月7日 10時
