戦国ゲーム実況者に成り代わり【女主】 (ページ5)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:12,744 hit

第1話｢目が覚めたら森だった｣ページ5

～カイレンside～
目が覚めたら森だった。
うん、だろうなとしか言いようがない。
昨日完全にフラグ立てたからな。
ていうかやっぱり服は変わってるな。
昨日は寝るとき洋服だったからなァ、和服は着てなかった筈だ。しかも...
｢番傘と刀もある、か｣
出来れば刀も番傘も使いたくないんだが...
そうもいってられねェよなァ
え、喋り方が変？細かいことは気にするな。

ガサガサッ｢ギギッ｣
｢何だァ...！？...ネズミ？｣
そういや第一ゲームは動物潰すんだっけ
...いや、流石に殺すのはなァ...。
適当に身体か足狙えばいいか、うん。
そんなことを考えて傘でネズミの足を潰す。
｢...ん？鞄？｣
ネズミには似合わない和柄のリュックが紐で体にくくりつけられていた。
紐をほどいて中身を見てみると、それは見覚えのあるものだった。スマホなんかは無いが...
｢...仕込み扇子に母さんに貰った簪...？｣
それに催涙スプレー数本に小さめのボードゲームいくつか...
いやボードゲームいらないな？？
まぁいいか...それよりこれからどうすれば...
ズシンッズシンッ

｢...あれって、パンダか？｣
そういや主人公たちがアレに追われてたよな？
よし、追いかけよう。

ネズミから取ったリュックに紐で刀を固く結び付け背負い、番傘は手に持って俺はパンダの進行方向へ走り出す。