彼と救急箱 3

104 あっ！. . . . . . . ! ページ5

奈津「風が気持ちいいし、お腹いっぱいだし、なんか眠たくなってきた。」

臣『そうだね。だけど、そろそろ、花、真剣に探さないと。』

奈津「あー、そうだった。何しに来たんだかって感じになっちゃってた。」

臣『ネスさんが、岩場によく咲いてるらしいって言ってたよね。』

奈津「じゃあ、あのあたり、探してみる？」

臣 コクン









奈津「わあーっ、可愛いい. . . . . . . . . ブルーだけど。」

臣『青、好き？』

奈津「そうだね、空とか海の色だし、好きかな。何で？」

臣『三代目のグループカラー、青だから。』

奈津「そうなんだあ。このブルーの花でも私は充分幸せになれそうだけど、言い伝えは、ピンクだったよね。ピンク探さないと。」

臣(なんか、すっげー、幸せ！)









奈津「なかなか見つからないね。」

臣『そんな、すぐ、見つかるんだったら、言い伝えになんかならないよ。』

奈津「そうだね. . . . . . . . . . 臣くん、なんか、雲行き妖しくなってきたよ。天気が変わったらすぐ降りろってネスが言ってたから、下りようか。また、日を改めて探そう。」

臣 コクン









トントントン

奈津「ん？どしたの、臣くん。」

サシサシ

奈津「あっ！ピ、ピンク！しかも、いっぱい。」

臣『俺、採ってくる。』

奈津「気を付けて、無理しないでよ。」


臣『大丈夫。』









臣(あー、もう少し. . . . . あと、ちょっとなんだけどなあ。)

コロン！ コロコロ コロコロ ゴロッ！グラッ！

臣 ‼ ‼

奈津「あっ‼、危ない‼ 」

バサッ！ザザザッ！

ガシッ‼

奈津「臣くん、大丈夫！」

臣 ブルブル

奈津「何？臣くん、暴れないで ！」

臣 ブルブル (バカ！奈津！離せ！このままだと、二人とも落っこちちゃうよ。だから、離せ、俺の手離せって！奈津！. . . . . . . . . . . ‼‼)

奈津「‼‼きゃあーっ！. . . . . . 」




グラッ！バサッ！ザザザッーーっ、ザザザッーーっ！ドテッ‼‼

105 守らなきゃ→←103 幸せな時間

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す