彼と救急箱 3

114 ただいま ページ15

叔母「臣くん、なっちゃん、退院だって。迎えに行ってくれる？」

臣「はい。わかりました。」









臣「なーつ。迎えにきたよ。帰ろう。」

奈津「あ、臣くん、ありがとう、来てくれて。」

臣「もう、大丈夫？痛くない？おんぶしようか？」

奈津「あはははは〜〜 もう、大丈夫だよ。まだ、完璧じゃないけど、なんとか歩けるよ。」

臣「無理すんなよ。」

奈津「うん。」









奈津「叔母さーん、ただいまー。」

叔母「あー、なっちゃん、おかえり。大丈夫ね？」

奈津「はい、ご心配おかけしました。」

叔母「何、よかよ。うちらより、臣くんが淋しそうだったけどね。」

臣(//∇//)

ネス「おー、奈津、おかえり。丁度よかった。今度さ、阿蘇ミルクまつり があるとだけど、臣！そこで歌わん？ もうすぐ東京に帰るとだろ？」

臣「はあ。」

奈津「歌うっても、音源どうすんの？」

ネス「音源なら大丈夫だ！俺を誰だと思ってる⁉ 」

奈津「さいとうさん。」

ネス . . . . . . . .
臣 . . . . . . . . .


ネス「俺、ギターひけるし、ほら、将吉だよ、将吉！あいつが、ベースだろ、で、ドラムに後輩の関口でバンドやっとると。まー、普段は、俺と将吉がボーカルだけど、そこ臣が歌わんかなあと思って。」

奈津「へえ、将吉かあ、懐かしいなあ。」

ネス「だろ。」

臣「ショウキチ って？」

ネス「あー、奈津の元彼。なっ！」

臣「えっ‼ 」

奈津「いつの話だよ。中学だよ中学。」

ネス「中学だろうが、元彼は元彼たい。なあ、臣！」

臣(元彼、元彼、奈津の元. . . . . . . . )

ネス「臣、臣、おーい、おみー！」

臣「あー、あああ、はい。」

ネス「どうだ？」

臣 チラッ

奈津「いいんじゃない。ちょうどいいリハビリになって。叔母さんも臣くんの歌いいねーって言ってるし、臣くんの歌聞きたい人いっぱいいるとおもうよ。」

臣「わかりました。ここの方たちにはお世話になったし、感謝のつもりで歌います。でも一応事務所に聞いてもいいですか？」

ネス「ああ、わかった。よろしくな。」

奈津「よかったね。臣くん。」

臣「うん。ありがとう、奈津. . . . . . . . . でさぁ、ショウキチさんって. . . . . . . . . . 」

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