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侑斗｢ボクちゃん！？｣
A｢侑斗！いいから早く！！｣
ボクちゃん呼びに反応し
今にも怒りだしそうな侑斗に声をかけ気を取り直して2人で泥棒を追いかける
辿り着いたのは人ひとりいない無人のレース場
｢うわぁああああああああぁぁぁ！｣
侑斗｢待て！｣
疲れてフラフラの泥棒に対して
まだまだ余裕で走れそうな侑斗
そんな2人の前にウラタロスに言われた通り
回り込んできたAが立ちはだかる
A｢絶対に逃がさないわよ！！｣
Aも侑斗に負けないくらい走り
拳を構える
泥棒の顔面にぶつけて足止めするつもりだろうが
泥棒はギリギリのところで避け
泥棒に当てるはずだった拳は後ろにいた侑斗に直撃
侑斗｢うわぁ！？｣
当たった侑斗はもちろんぶっ倒れた
A｢なんで避けるのよ〜！！侑斗、ごめん！！｣
慌てた様子で倒れた侑斗に駆け寄ろうとしたその時
バイクが勢いよく猛スピードで向かってきた
A｢きゃっ…！｣
頭スレスレの高さで飛び越えてきたバイクに驚き思わず頭を抱えてしゃがむ
泥棒も同じようにしゃがみこみ
今ので腰が抜けたのかいつまでも立たない
U｢だから早く釣られた方が楽だったのに｣
侑斗｢危ねぇんだよ！！｣
侑斗｢おい！お前たちの目的はなんだ！！あの店になんの用がある！！｣
危ない運転で駆けつけたウラタロスに一言文句をぶつけると侑斗が泥棒を押し倒して問い詰め
Aが泥棒の口についていたバンダナを外した
A｢ちゃんと説明しなさいよ！！｣
｢隠したんだよ！！俺の相棒が…俺たちが7年前に盗んだ宝石を！｣
泥棒がわざわざ早朝からミルクディッパーに侵入し
どうしても果たしたかったことは
以前隠した盗んだ宝石を回収することだった
｢警察に追われる途中に空き家だったあの店に！｣
U｢なるほどね、それを取り返しに忍び込んだってわけ｣
A｢知らなかった…7年も放っておくなんて…｣
まさかあの店にそんなものが
ずっと隠してあったなんてAは知らなかった
｢相棒が刑務所入ってたんだよ、やっとこの間出てきたんだ｣
侑斗｢その相棒はどうした！｣
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作者名：ぽちゃた | 作成日時：2022年2月6日 16時
